タイガース107代「4番」が、豪快に第1歩を踏み出した。

 阪神ドラフト1位・佐藤輝明(22)が2日広島戦(甲子園)に「4番・サード」でスタメン出場。プロで初めて起用された4番に入り、5回に野村から8号逆転満塁本塁打を放ち、勝利(7-3)の立役者になった。

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 記録ずくめの一発だった。4番初試合で1発を放った新人は清原和博(西武)以来35年ぶりで、阪神球団史上初めて。新人の満塁本塁打高山俊(阪神)以来5年ぶりプロ野球56人目だが、4番初試合で新人満塁弾は史上初の快挙だ。

 佐藤輝は「4番なんでしっかりと頑張ろうと思った。チャンスで回ってくることが多い。最高の結果を出すことができて良かった」。この日は無観客だったが、打てない4番は容赦なくヤジを浴びせられるのが人気球団の宿命。多くの先人たちがプレッシャーに苦しんできた打順を、重圧でなく意気に感じて結果を出すあたり、新人離れしている。

 開幕から全試合4番出場の大山を休養させ、代役として抜てきした矢野監督は「4番は体験入部のようなものだったが、何かしらこういうファンの記憶に残ることやビックリするようなことが起こせるのは、何か持っているということ」と称賛した。

 阪神の4番は「虎の顔」でもある。これまで107選手が経験した4番での出場試合数(他球団含まず)をまとめてみた。

◆阪神「4番」出場試合数
(上位10選手)

①1069=藤村富美男
(1936~56年)

②921=金本知憲
(2003~12年)

③812=田淵幸一
(1970~78年)

④800=掛布雅之
(1977~88年)

⑤524=遠井吾郎
(1960~74年)

⑥518=藤本勝巳
(1958~66年)

⑦387=オマリー
(1991~94年)

⑧318=新井貴浩
(2010~14年)

316岡田彰布
(1984~92年)

⑩306=ゴメス
(2014~16年)

【参考】
226=大山悠輔
(2017年~)

※2021年5月3日現在

 阪神4番の最多出場は「ミスタータイガース」こと藤村。以下、金本、田淵、掛布と一時代を築いた名選手がズラリと並ぶ。4番初戦を史上初の満弾デビューで飾った佐藤輝には、歴代のビッグネームにも負けない大物感がプンプン漂う。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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