桐山漣が主演を務めるドラマ特区「ラブファントム」(毎週木曜深夜0:59-1:29ほか、MBSほか)が、5月13日(木)深夜よりスタートする。

【写真を見る】百々子(小西桜子)を抱き寄せる“怪人”長谷(桐山)

同作は、みつきかこの人気コミック「ラブファントム」(小学館「プチコミック」連載)をドラマ化。“怪人”と呼ばれるほど優秀で、容姿端麗、冷静でスマートな行動をとる、エリートホテルマン・長谷(桐山)と、不器用だが裏表のない癒やし系で、ピュアなホテルカフェ店員・百々子(小西桜子)との、キスから始まる“秘密の恋”を描いた溺愛ラブストーリーだ。

二人を取り巻くキャストとして、佐藤めぐみ久保田悠来、細田佳央太、松本若菜堀田茜、多岐川裕美、村上弘明も出演する。

今回、WEBザテレビジョンでは、主演の桐山、ヒロインを務める小西にインタビュー。すると、小西が監督からリクエストされた変わった役作り法、少し年齢差のある二人が現場で意気投合したことなど、意外な話が飛び出した。

――今作は“極甘ラブストーリー”ということですが、台本を読んだ時の感想を教えてください。

桐山:こういう王道系のラブストーリーの主人公というのも30歳半ばに入ってからは無いだろうなと思っていたので、声を掛けていただけるんだってありがたく思いますし、新鮮な気持ちです。

小西:私は原作も読ませていただいたんですが、王道の甘いラブストーリーの中で、百々子の純粋な部分に共感できましたし、幅広い層の女性の方に楽しんでいただけるのではと思いました。

――漫画原作があるキャラクターを演じる上で意識された点はありましたか?

桐山:長谷は隙の無い完璧なホテルマンで、“怪人”と呼ばれている人なんですが、僕は隙がありまくりですし、役と近い部分って自分で思う限り全然無いので、すごく真逆な役を頂いたなという印象でした。とはいえ、たくさんの原作ファンがいる作品ですので、身なりとか身のこなし、自分でできる限りのことはして撮影に臨みました。

また、長谷を演じるにあたって人間離れしたようなものにはしたくないなと思っていて。“怪人”と言われていても一人の人間なので、監督には“怪人”が持つ孤独な部分だったり、完璧な人間だけではない側面も表現したいんですよねっていうことを伝えました。

■小西が監督から受けた変わった指示とは…?

――小西さんは百々子を演じる上で意識されたことはありますか?

小西:読者の方に愛されてきた原作で、こんなに王道のラブコメは初めてだったので「難しいかな」と思っていたんですが、ドジな所とか百々子の愛らしさを実写でも嫌味なく、人に愛されるキャラクターをどうやったら表現できるかなって考えながら演じさせていただきました

――演じるにあたって監督から要望や指示はありましたか?

小西:私がすごく覚えているのは、撮影前にうさぎのドキュメンタリーのDVDを頂いて「百々子はこれを参考にしてほしい」と言われまして…(笑)。

桐山:はははは!人じゃないんだ(笑)。

小西:なかなかお芝居に取り入れるの難しいなって思ったんですけど、うさぎくらい極端に百々子というキャラクターを演じれば良いんだと、すごく分かりやすいなと思いました。

――桐山さんから見て、小西さんと百々子が似てるなと思った部分はありましたか?

桐山:僕も人の事言えないんですけど、小西さんは抜けている所があったりするので、そういったところが百々子と似てるなと思いました。僕よく忘れ物をするんですが、撮影が進むにつれて小西さんも結構忘れ物が目立つようになってきて…「なんだ、こっち側の人間なんだ!」って思って安心しました(笑)。

小西:私は現場ではいつも一番“ポンコツ”キャラなんですけど、(桐山さんは)それを上回るおっちょこちょいな一面があって…(笑)。頻繁に忘れものをしていたり…。

桐山:泊まりのロケが多かったんですが、撮影が終わってホテルに戻る時に何かしら忘れて帰りそうになったり(笑)。日常茶飯事でしたね。

――回を追うごとに長谷と百々子のキスシーンに甘さが増していきますが、印象に残っているキスシ

ーンはありますか?

桐山:印象に残ってるキスシーンはたくさんありすぎて…。個人的には冷蔵庫の前で百々子を冷蔵庫に壁ドンしてキスするというシーンは印象的でした。キスシーンは、監督や技術チームがこだわって撮っていて、とにかく綺麗な映像になっているので感謝しています。ぜひ映像を見ていただけたらと思います。

小西:長谷さん(桐山)からキスされる場面が多かったんですが、後半は百々子からキスするシーンがあって、そこは結構新しい百々子の一面が見えたり、新しい長谷さんが見えるのですごく印象的だと思います。桐山さんが仰ったように、スタッフの皆さんが「本気で素敵なキスシーンを作ろう!」っていう熱意があって、私たちも桐山さんたちと「どうやったら皆さんに良いキスシーンだな」って思ってもらえる場面になるかを話しながら、楽しみながら演じさせていただきました

――長谷は38歳、百々子は22歳という設定ですが、小西さんは今作を通して、年上の男性が魅力的だなと思う部分はありますか?

小西:年上の男性は、落ち着きがある部分と、安心して身を委ねられるような包容力があるところが魅力的だなと思いました。

――桐山さんは小西さん演じる百々子との撮影を通して何か感じた部分はありますか?

桐山:百々子も小西さんも、少し抜けていて憎めないところがあって。そこに親近感がわいて、自分も自然体になれました。自分は人見知りだったりするんですけど、撮影2日目、3日目くらいのときには小西さんに普通に話し掛けたりしていたので、打ち解けるのは早かったんじゃないかなと思ってますね。

――二人の役に年齢差がありますが、現場でジェネレーションギャップを感じたことはありますか?

桐山:ジェネレーションギャップはあったかな…?小西さんは僕が高校生くらいの時に聴いてたバンドの曲に詳しくて、好きな音楽が似てたりして「このバンド良いですよ」って教えてもらうことも多かったので、僕的には音楽の話が出来て楽しかったですね。

小西:年下の私にもすごく自然に接してくださったので、音楽の話が出来たし、楽しくお話させていただいたので、私も年齢差を感じませんでしたね。

――劇中では、キーアイテムで「コーヒー」が登場しますが、お二人にとってコーヒーのように「ほっ」とする時間やアイテムはありますか?

桐山:長谷の家は地方の古民家で撮影していて、2階が控室になっているんですが、古民家の向かいに猫が居て、あの猫がかわいくて休み時間に会いに行ったりしてました。なかなか触らせてくれなかったけどね。

小西:そうでしたね、でも出てきてはくれるんですよね。

桐山:2階から小西さんと「ニャーニャー」言ってたら出てきてくれる。

小西:猫と会話してましたね(笑)。

桐山:会話してた(笑)。

小西:私はお菓子が好きなので、コーヒーと一緒にお菓子があるとほっとします。現場でもコーヒーに合うお菓子を差し入れしてくださって、それがすごくおいしかったし癒やされてました。

――最後に、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

桐山:原作のファンの方がたくさんいらっしゃる作品で、監督や小西さん、スタッフさん、キャストさんに支えられて作品を撮り終えることができたので、とにかく周りの方々に感謝している作品です。撮影したのは去年の夏だったんですが、あの夏は本当に忘れることはないくらいの作品になりました。限られた時間の中でやっていこうというみんなの思いが一つになった作品なので、見ている方にも僕らの熱量が伝わっていくと良いなと思います。

小西:原作者の方が作られた甘々で大人のラブストーリーをたくさんの方が愛している作品なので、すごくプレッシャーはあったんですが、皆さんに届けたいという気持ちでいろんなことを考えながらやった作品です。今この時代に「良いな」と思っていただけるような真っ直ぐさもあり、くすっと笑える部分もある王道な作品になっているので、楽しんでいただけたらと思います。

桐山漣の「漣」は、正しくは“さんずいに連”

■「ラブファントム」第一話あらすじ

マグノリアオリエント・ホテルにあるカフェ“カフェ・キャリコ”で働く平沢百々子(小西)は、ある夜、仕事終わりに毎日のように訪れるホテルの空中展望台で見知らぬ男と出会う。出会ったばかりなのに、吸い寄せられるようにキスを繰り返すふたり。翌日、激しいキスの感触が忘れられない百々子は、展望台の男と再会し、彼が同じホテル勤務の“完璧”すぎるほどのエリートホテルマン・長谷(桐山)だったと知る。

桐山漣と小西桜子/【桐山漣】スタイリスト:吉田ナオキ、ヘアメイク:江夏智也◆衣装力:LANVIN en Bleu(ジョイックスコーポレーション・03-5213-2510)、AUI NITE(050-1564-2462)、wjk(03-6418-6314)【小西桜子】スタイリスト:阪上秀平、ヘアメイク:石邑麻由(C)みつきかこ・小学館/「ラブファントム」製作委員会・MBS 2021