イギリス王室を離れ、現在は夫ヘンリー王子とともに多方面で活躍中のメーガン妃がこのほど子供向け絵本で作家デビューを果たすことが明らかになった。記念すべき初作品のタイトルは『The Bench』。父親と息子の絆を母親の視点から語った1冊で、父の日に先駆け6月8日に大手出版社から発売される予定だという。

女優チャリティーアンバサダー、ファッションデザイナー、プロデューサーなどこれまでマルチな才能を発揮してきたメーガン妃。王室入り前にはブロガーとして自身のライフスタイルブログを運営し、インテリアやファッション、ヘルシーなオリジナルレシピからフェミニズム、選挙戦に至るまで幅広い話題を提供していた。

センスの良さや文才を買われてか、2019年には英版『VOGUE』9月号で編集者デビューを飾ったメーガン妃、その腕前は同誌編集長も大変高く評価していた。また昨年『The New York Times』に「私達が分かち合う、喪失感」というタイトルの寄稿文を発表した際には、自身の流産体験にパンデミックBLMムーブメントを絡めた文章が大きな反響を集めた。

そんな妃が、今度は子供向け絵本で作家デビューを果たすという。初作品のタイトルは『The Bench』。父親と息子の絆を母親の視点から語った1冊だそうで、妃はストーリーが誕生したきっかけや同著にかける思いをこう明かしている。

「『The Bench』はアーチーが生まれた翌月に迎えた父の日に、私が夫に向けて綴ったポエムから生まれたものです。あの時のポエムが今回の物語になりました。」

同著のイラストを手がけたのはアメリカ出身のイラストレーター、クリスチャンロビンソンさんで、彼とのコラボについても

クリスチャンの美しく素晴らしい水彩画のイラストは、様々な形の“父と息子”の絆、その中にある温かさや喜び、心地よさといったものを見事にとらえてくれました。」

と絶賛した。

『The Bench』では、ミリタリーユニフォームを着た白人男性やドレッドヘアの黒人男性など人種や肌の色の異なる父親像が複数描かれているのだが、メーガン妃はその点について「父と息子の特別な絆を語るうえで、インクルーシブ(包括的)なレンズを通じた描写を実現させることがとても重要な課題だった」と振り返っている。家族の形態は時代の流れや様々な要因により変化を遂げているが、同著はそんな多様性に満ちた社会における父と息子の特別な絆にまつわるストーリーで、大手出版社『Penguin Random House』も

「思いやりに満ちた心温まるこの読み聞かせ本は、多くの家庭で次世代まで大切に受け継がれる1冊となることでしょう。」

と太鼓判を捺している。初著書では同オーディオブックのナレーションも担当したというメーガン妃は、

「どのような構成の家族であっても、『The Bench』がどのご家庭にも愛される1冊となることを願っています。」

とメッセージを締めくくっている。

父の日に先駆け6月8日に発売予定の『The Bench』は、『Penguin Random House』にて先行予約を受付中ということだ。

画像は『The Duke and Duchess of Sussex 2019年9月25日付Instagram「Ladies who launch!」』『Christian Robinson 2021年5月4日付Instagram「From Meghan, The Duchess of Sussex, comes a debut children’s book about the special bond between father and son as told through a mother’s eyes.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma

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