苦手なはずのレジ打ちに……

苦手なはずのレジ打ちに……

転職を決意したなら、誰しもが「前職よりもいい条件の職場で働きたい」と願うものだ。しかし、現実は甘くない。都内の50代女性はキャリコネニュースに、自らの”転職失敗エピソード”を寄せている。

「半年間の転職活動の末、映画関連団体の正職員になりました。待遇面は、ほぼ希望通りの条件でしたが、上司は典型的なパワハラ体質。少人数で蛸壺化した職場なので再転職したいのですが、年齢的に厳しい」

女性は「少人数の職場が自分に合わないのは、過去に学んだはずなのに。今更ながら後悔の日々です」と悔やんだ

三重県の50代女性も「先日、1年働いた職場を退職しました」と切り出し、転職失敗エピソードを綴っている。(文:大渕ともみ)

精神的ストレスから血圧が急上昇

女性は某ホテルレストランで働いていたが、コロナの影響で失職。深夜の品出し担当として近所のスーパーに転職すると、人手不足からレジ打ちも兼任することになった。女性は以前から発達障害の診断を受けており、「自分にレジ打ちは絶対に無理だ」と不安を感じていたが、その予感は的中してしまう。

「『お客様からお金を直接いただく』という緊張感の中、マルチタスクと複雑な機械操作をしなければならず、気絶しそうなほど大パニックに。しかも、コロナ禍イライラした客にしょっちゅう怒鳴られるので、精神が崩壊しそうでした」

女性は「精神的ストレスから血圧は220になり、睡眠障害も患ってしまい、2つの病院に通うハメになりました。結局、ドクターストップがかかって退職しました」と明かす。女性が健康を害する前に、何か対策は打てなかったのだろうか。

「やっかいな”ワガママおばさん” 扱いでした」

実は、女性は発達障害を店長と副店長にカミングアウトしており、「『努力では埋められない壁なので、私をレジ打ちから外してください』と事前に相談していました」と証言する。その場では「それならレジには入れられないね」と理解を示されたかに見えたが、それは表向きの反応だった。女性は

「2時間ぶっ通しでレジに入れられたり、店内放送で私をレジに指名してきたり。相談は完全に聞かなかったことにされたようです。それどころか、やっかいな”ワガママおばさん” 扱いでした」

と振り返る。店側は女性が抱える病気に対し、一切の配慮や対処をしてこなかったのだ。職場の対応に危機感を抱いた女性は、

「従業員相談窓口に『今後は同じことが起こらないよう、教育をしっかりとしてほしい』とお電話しました」

と打ち明ける。仕事内容や待遇はもとより、従業員の健康を第一に考えてくれる職場かどうかを見極めなければ、”転職失敗”は避けられないのかもしれない。

※キャリコネニュースでは引き続き「転職失敗・成功エピソード」

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転職失敗エピソード「スーパーの品出し担当のはずが苦手なレジ打ちに。客に怒鳴られ精神崩壊しそうでした」