ある朝の“ハプニング”を描いた漫画「朝の出来事」がSNS上で話題となっています。いつものように自分で朝食を作っていた夫。コーヒーを飲む妻のためにお湯を沸かしてあげますが、その後、夫との会話に気を取られた妻はコーヒーの砂糖をあらぬところへ…という内容で「何とか大丈夫でよかった」「わが家だったら…」「笑わせてもらいました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。
カレーの上に目玉焼きをのせて…
この漫画を描いたのは、あぽ(ペンネーム)さん(40)です。主婦の傍ら、日常で起こったさまざまな出来事を漫画にして、インスタグラムで発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
あぽさん「2018年1月からです。私は結構、波瀾(はらん)万丈な人生を歩んできたので、自分の人生エピソードを漫画にしたら面白いかなと思い、始めました。ただ、過去を描いているとつらかったことが多いせいか、つらい気持ちを思い出してしまって、描くことが楽しくなくなってしまいました。これではダメだと思い、何気ない日常を描くことに切り替えました。
家庭内のハプニングや家族のやりとりって、当たり前ですが実は幸せに満ちあふれているんですよね。そして、読む人も共感できるし、お互いに楽しめると思って。それに、何気ない毎日の中に幸せってあるんだよってことを、漫画を通して伝えたいです」
Q.今回の漫画を描いたきっかけは。
あぽさん「このときの旦那の顔が印象的で、これはネタになるなと思い、描きました」
Q.旦那さまは毎朝、ご自身で朝ご飯を作るのですね。
あぽさん「はい。仕事に行く日は毎日、カレーを食べています。そのカレーは週末に私が作って、カレーの上にのせるおかずは旦那が作って…という感じです。目玉焼きやウインナー、ハンバーグなど焼くだけのものを毎日自分で焼いています」
Q.夕飯を作ってくれることもあるのでしょうか。
あぽさん「全くありません(笑)料理という料理は全く作れません。私の作っているそばで、野菜をスライスしたり手伝いはしてくれますが」
Q.砂糖入りのご飯はその後、どうなりましたか。
あぽさん「この日はカレーの上に目玉焼きをのせていたのですが、不幸中の幸いで、目玉焼きのつるんとした所に砂糖がのっていたので、何とかスプーンできれいに取れたみたいです。カレーということもあって、味には特に影響はなかったようです(笑)」
Q.最近、他にうっかりとやらかしてしまったことは。
あぽさん「仕事後の買い物が面倒なので、週末に1週間分の買い物をします(田舎なのでスーパーまで遠いのも一つの理由)。買い物の際、メモに必要なものを書いて、忘れ物がないように持っていくのですが、メモ自体を忘れたり、書いていても買い忘れがあったり…」
Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。
あぽさん「『笑わせてもらった』『食べ物の恨みは怖い!』などのコメントを頂きました。また、『旦那でなくてもそんな顔になるよ』と旦那の反応に共感が寄せられました」
Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。
あぽさん「現在、長野の山奥で生活しているのですが、大阪という都会から山奥に来て、生活リズムやスタイルが180度変わりました。そして、自然の中で暮らすことで、環境の大切さや自給自足に対する興味が膨らんでいます。
コロナや災害で暮らし方を見直す人がいる中、田舎暮らしに興味を持たれている人も多いと聞いて、そんな人たちに何か伝えられたらなと思っています。都会の人が田舎に住むとこうなるとか、田舎暮らしを楽しむ秘訣(ひけつ)、野菜作りの様子など、興味がある人が本当に知りたいことを楽しく知れるような。まだ、それをどんな形にしようかは考え中ですが…そんなことをしたいと思っています」
オトナンサー編集部
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