実は普通席も快適だったり…!

席数は少ないものの乗れたら寝転がれる!

国際線仕様機はフライト時間が長いことから、内装が国内線仕様機より豪華になっているのが一般的です。

JAL日本航空国内線で定常導入が始まった「国際線仕様のボーイング777」。これは、いままで国際線で運航されていた旅客機を、内装をほぼそのままに国内線に投入するというものですが、機内はどのようになっているのでしょうか。

今回取材したのは、2クラス312席が設定された、国際線ボーイング777-200ER。最前方のドアから機内に入ると、国際線時代にはバーカウンターとして利用されていた、大きな台があるのが特徴です。

この飛行機の普通席は、JAL最新の国際線エコノミークラスがベースとなっています。これまでの「国内線777(2021年3月に全機退役)」の場合、横3-4-3列でしたが、今回の777は、横2-4-3列。そのぶん、座席の横幅が広いのが特徴です。また、全席にシートモニターなどが備わります。

そしてこの機の“目玉”がJAL独自グレードの「クラスJ」。当日アップグレードであれば、+1000円で利用することのできる人気席で、これまでも高い利用率がありました。

777国際線仕様機では、フルフラットが特徴の国際線ビジネスクラス「JAL SKY SUITE III」に「クラスJ」扱いで乗ることができます。席数は26席。これまでの777-200国内線仕様機の「クラスJ」は82席で、これと比べると、その特性や出自から席数は大きく減っています。ただ、席さえゲットできれば「国内線なのに寝転んで移動」という経験ができるようになります。

なお、これまでの国際線機材のイレギュラー投入では使用できなかった「機内の無料Wi-Fi」も、この機では使えるようになっているとのことです。

この「国際線777」、JALによると、今後は国内幹線をメインに、2022年度末まで運航が続けられる予定としています(情報は2021年4月の取材時点)。

JAL国内線で運航されている「777国際線仕様機」とJALのCA(2021年4月、乗りものニュース編集部撮影)。