4月中~下旬に発表され、話題になったアニメ関連のニュースをファンの声とともにおさらい。「機動戦士ガンダム」や「すみっコぐらし」など、人気作に関する新情報を中心にご紹介する!

【写真を見る】日本でも話題となった中国アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』

■劇場版『Gのレコンギスタ』第3部が7月22日に公開!「ガンダム」関連のニュースも続々

ポスト宇宙世紀とも呼べる「リギルドセンチュリー(Regild Century=R.C.)」を舞台に、ガンダムの原作者である富野由悠季自身が総監督&脚本を手掛けた「Gのレコンギスタ」。2014~15年にかけて放送されたテレビアニメ全26話に新規カットを大幅に追加し、新たに劇場版として再編集した全5部作の第3弾となる劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」の公開日が7月22日(木・祝)に決定した。あわせて、キービジュアルと特報、富野総監督からのメッセージも届けられた。

「『G-レコ』は基本的に子どもたちに観てもらう明るい路線にしておいたおかげで、コロナ禍があろうがなにがあろうがとにかく続けるぞという耐久力があることがわかりました。そういう意味でやっぱり観客がいてくれるからアニメ作品を作っていけるんだということをつくづく思い知らされましたし、本当に若返ることができています」と、作品への熱い思いを語る富野総監督。

続けて、第3部の見どころについても「『宇宙からの遺産』ということで本格的に宇宙に出ていく物語です。ベルリアイーダが姉弟だとわかってしまって、憧れの女性だったかもしれない人が本物の姉さんかよということでベルリが決定的に落ち込むという、あんまりアニメではやっちゃいけない話なんですが、おもしろいんですよ(笑)!」と説明し、本作の物語が大きなターニングポイントになることも明かしている。

機動戦士ガンダム」関連のニュースでは、当初の5月7日から5月21日(金)に公開日が変更された『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』にあわせて、日本テレビの深夜枠「映画天国」にて、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(88)が放送されたほか、Netflixにおいて「機動戦士ガンダム」の実写映画化が決定しているのだが、その監督を『キングコング:髑髏島の巨神(17)ジョーダンヴォート=ロバーツが務めることも発表(兼、製作)。ますます盛り上がり続けるシリーズから、今後も目が離せない。

■『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』のBlu-ray&DVDが発売!

中国のアニメ監督、アニメーターMTJJおよび寒木春華(HMCH)スタジオが制作したアニメ作品『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』のBlu-ray&DVDが7月9日(金)に発売されることが決定した。

本作は、2011年から動画サイトで公開されたWEBアニメシリーズが基になっており、その人気を受けて劇場版が製作。中国国内での興行収入は3.15億 人民元(約49億円)を記録し異例の大ヒットとなった。日本でも2019年に小規模ながら字幕版が公開されると、アニメファンやアニメ関係者を中心に話題に。2020年には日本語吹替版も公開され、興行収入5.2億円を突破している。

森の開発で居場所を失った黒ネコの妖精シャオヘイが、住処を追われた妖精たちと人間たちとの戦いに巻き込まれながら繰り広げる葛藤と成長の物語。主人公のシャオヘイの吹替えを花澤香菜が務めるほか、櫻井孝宏宮野真守杉田智和豊崎愛生水瀬いのり大塚芳忠といった日本を代表する声優陣が出演した。

Blu-ray&DVDには日本語吹替版だけではなく、中国語オリジナル音声(日本語字幕)も同時収録。さらに完全生産限定版の特典として、本作スタッフによる描きおろしイラスト集が入った特製ブックレットや本作を彩ったオリジナルサウンドトラックが封入されるようだ。

このニュースを聞いたファンからは、「お家でシャオヘイやみんなに会えるのを楽しみにしています!」や「家でもたくさん観ます!」、「7月が待ち遠しいなあ…。届いたら、家族や友人にシャオヘイのかわいさを布教しまくります」といった喜びの気持ちがSNSを駆け巡っている。

■『映画 すみっコぐらし』第2弾のタイトルが決定!ティザービジュアルも公開に

「日本キャラクター大賞2019」でグランプリを受賞し、劇場アニメ化第1弾では動員120万人を超える大ヒットを記録した「すみっコぐらし」。本作の劇場アニメ第2弾のタイトルが『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』に決定し、11月に公開されることが明らかになったほか、ティザービジュアルも公開となった。

すみっコぐらし」は、「すみっこにいると、なぜか落ち着く」―そんなちょっぴりネガティブだけど個性的なキャラクターたちの不思議な物語。最新作では、すみっコたちがある秋の日にキャンプにでかけることに。そこで、「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。魔法つかいたちが町にやってくる」という伝説を思いだした彼らが、夜空に浮かぶ大きなブルームーンを見上げると、町に不思議な魔法がかけられてしまうというストーリーが展開される。

このニュースにファンは、「前回の映画でボロ泣きしたから今回のも本当に楽しみです!」や「観たい!みんながやさしい世界!」といった喜びのメッセージで反応。また、本作の監督を「夏目友人帳」シリーズの大森貴弘が、脚本を「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子が務めることも発表されており、「スタッフの勢いが強い!」や「制作陣が最強すぎる!」といった驚きと高い期待値を伺わせる声も上がっている。

■『ベルヴィル・ランデブー』のBlu-rayが<三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー>より登場

第76回アカデミー賞において、長編アニメ映画賞と歌曲賞にノミネートされたフランスアニメーション映画『ベルヴィル・ランデブー』(02)。7月9日(金)からはリバイバル上映も決定している本作が、<三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー>より初めてBlu-rayが7月16日(金)に発売されるほか、デジタル配信も開始される。

本作の舞台は戦後まもないフランス自転車レースに参加した孫をマフィアに誘拐されてしまった老婆が、愛犬とともに救い出そうとする冒険をノスタルジックシュールに綴る。2003年のカンヌ国際映画祭で特別招待作品として上映されたほか、ニューヨーク映画批評家協会賞をはじめ多くの映画賞を受賞した。2000年代初頭という手描きアニメーションから3Dへの黎明期において、3D技術を取り入れながらも手描きにこだわった映像や独創的なキャラクター、ストーリーは創造力にあふれており、高畑勲監督も「極めて個性的な長編アニメーションの傑作」と絶賛していた。

このほかでは、約1年の延期を経て、『名探偵コナン 緋色の弾丸』が公開スタート。3週連続で週末動員ランキングの1位を獲得。5月6日には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行収入が82億8000万円を突破し、『シン・ゴジラ』を超えたことも発表された。庵野秀明総監督作品として最高記録を更新し、その高い人気ぶりを示している。

文/サンクレイオ翼

劇場版『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」が7月22日(木・祝)に公開!/[c]創通・サンライズ