―[貧困東大生・布施川天馬]―


 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

◆天才はなぜ「天才」なのか?

 皆さんは天才と言われると、どんな人を思い浮かべますか?

 僕の場合はなかなかアイデアを出すことができないので、発明王のエジソンのような発想力に溢れた人を見ると「天才だなぁ」と思ってしまいます。

 このような歴史上の偉人でなくとも、最近はいろいろな天才の人たちがテレビに出るようになっていますよね。

 たとえば、「東大王」でおなじみの河野玄斗さんは東大医学部在学中の身でありながら、なんと文系の最難関試験でも知られる司法試験に一発合格。同じ脳みそが詰まっているとは思えないほどの大活躍をされています。

「頭脳王」や「東大王」のような番組で彼らのような天才たちがしのぎを削る姿は、凡人の我々では「なんだかすごい戦いだ」としか思えません。

 天才には天才なりの苦悩がありそうですが、とはいえ、天才と呼ばれる人たちの気分を体感してみたいと思うときがあります。

◆圧倒的な情報処理の質とスピード

 それでは、「天才」という人たちはいったい何が優れているのでしょうか? 僕は「情報処理能力の異常な高さ」だと予想しています。

 つまり、読んだ本や聞いた話の内容を整理して、「何が大事で、何が大事でないのか」の判断をつけるのが非常にうまいのです。

 だから、本を一回読んだだけで、もしくは話を一回聞いただけで、重要なポイントを押さえられるのだと思います。その結果として普通の人よりも早く内容を学習できるのではないでしょうか。

 僕にはそんなことできませんから、本当に尊敬してしまいます。

◆授業も教科書も要点だけをまとてみると…

 この能力は学校の勉強でも生かせます。

 教科書や学校の授業というものは、一コマの授業において学ぶべき重要なポイントだけを抽出すれば、A4サイズの用紙に1枚で収まってしまうと僕は考えています。

 ですが、要点だけをそのまま言われてしまっては、わかるものもわかりません。なので、具体例をいれたり、練習問題を配置したりして、ステップを踏み、段階的に理解していけるように工夫されているのです。

 しかし、情報処理がうまければ、そうしたステップは必要としません。

◆重要な部分が理解できる効率は一気に上がる

 教科書や話の内容の要点だけを抽出して、それでわかるのであれば、重要な部分だけ集中しておいて、あとは話半分でカットしてしまえばよいのです。

 だからこそ、天才たちは神がかり的な速度で勉強し続け、知識を積み重ねることができていると思います。

 それでは、天才たちが自然とやっている高度な情報処理を、凡人でも努力で身につけることは可能なのでしょうか。

 僕は情報の整理がとても苦手で、勉強するうえでも苦労した覚えがあります。ノート術などの情報整理について書いた本や教えなどはありましたが、どれも僕にはまったく合わなかったのです。

 ですが、そんな僕でも見習うことのできそうな方法が一冊の本にまとめられていました。

◆天才の情報処理を学べる一冊

 この春に発売された『東大生のノートから学ぶ天才の思考回路をコピーする方法』(日本能率協会マネジメントセンター)は「頭のいい人が情報処理に使っている方法」を調べることができます。

 この本にはさまざまな種類の東大生のノート術が紹介されています。

 たかがノートの取り方と思われるかもしれませんが、ノートの取り方ひとつ見れば、その人の頭のよさがわかります

ノートと学力の相関関係

 何を強調して何をメモしているかで、要点を抑えられているかどうかわかるからです。

 ノートの取り方を学ぶということは、そのまま情報の整理の方法を学ぶことにつながります。

 ノートの取り方はただの「技術」なので、その技術を身につければ天才に近づくことができるわけです。

◆「ノートの取り方」は意外に難しくない

「東大生のノート」といわれると、とても難解な書き方を想像されるかもしれませんが、実際はまったくの逆です。

 むしろ頭がいい人のとったノートほど簡単かつシンプルに書いてあるのです。

 たとえば、「情報をわかりやすく管理できない人」向けの「軸ノート」では、重要度などテーマに沿って軸を作るだけとなっています。

 たったこれだけの工夫ではありますが、話を聞いているときに重要だと思ったことと重要でないと思ったこととを一目瞭然な形で仕分けることができます。

◆自分を知るためにもノートは使える

 また、情報整理だけでなく、自己分析などについても、ノート術は役に立ちます。

 たとえば、「頑張ってもなかなか結果につながらない人」向けの「主観客観マトリクスノート」では、一見して自分についての情報を客観的に仕分けることができます。

 自分の得意不得意を知りたい場合、縦軸に「できる」と「できない」を、横軸に「得意」と「苦手」を配置してマトリクスを作成します。

 すると、「得意でできること」「得意だけどできないこと」「不得意だけどできること」「不得意でできないこと」の4つに分けられます。

ノートを整理することで客観的な分析が可能

 こうすることによって、「自分では得意だと思っていたけど、実は結果につながっていないこと」や「自分では苦手だと思っていたけど、実はなんとかなっているもの」などの自分でも意識できていなかった特性をあぶり出すことができます。

 自己分析を苦手にしている方が多いですが、こうしてノートに整理してみることで、極めて客観的な分析を行うことができるのです。

 僕自身、自己分析が苦手だったので、この発想が現役時代にあれば、無駄な時間を過ごさずに済んだのにと思わされました。

◆「できるやつの方法をパクる」ことの有効性

 一般的に「パクリ」はよくないことだといわれています。確かに誰かの作った絵や音楽などの作品をパクることは著作権法にも抵触することもあり、絶対にしてはいけません。

 しかし、何かについて上達したいのであれば、一番役に立つ方法は「パクること」だと僕は思うのです。

 料理について学びたいときにレシピ100%無視する人はなかなかいないと思います。

 同様に野球やサッカーなら自分よりうまい人のトレーニング方法などをパクればいいですし、勉強でも自分より頭がいい人の方法をパクればよいのです。

 なぜなら結果を出している人たちは各々の方法を使って結果を出しているからです。

◆能力の格差が埋めやすい時代に

 ひと昔前なら、できる人たちの方法を気軽に「パクる」のは難しかったかもしれません。

 しかし、今は書籍やネット記事、SNSなどでできる人たちの方法論を知ることのハードルは格段に下がっています。

 ノート術を身につけたかったら、東大生のノートを集めた本を参考にすればいいわけです。

◆自分に合うノート術をじっくり探す

 仮にひとつの方法が自分に合わなくても、別の方法を探せばきっと自分に合うノート術が見つかります。

 僕もこのノート術をパクって効率のいい情報整理の方法を学んで、明日から天才の仲間入りをしてみようと思います!

 みなさんもマネされてみてはいかがでしょうか?

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』が発売中(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa

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