杉咲花が主演を務めるNHK連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合/月曜~土曜8時ほか)の最終週「今日もええ天気や」(第111回)が10日に放送され、一平(成田凌)が脚本を手がけた『初代 桂春團治』の中で、寛治(前田旺志郎)が丁稚役で登場すると、ネット上には「寛治かわいい」「まるで藤山寛美」といった反響が寄せられた。

【写真】“千代”杉咲花の家を“熊田”西川忠志が訪れる

 栗子なき家で、養子にむかえた春子(毎田暖乃)と一緒に暮らす千代(杉咲花)。大人気となったラジオドラマ『お父さんはお人好し』も順調に放送を重ねている。千代が一平と離縁してから2年の月日が流れたある日、鶴亀株式会社の熊田(西川忠志)が訪ねてくる。熊田は、千代に一日だけ鶴亀新喜劇の舞台に立ってほしいと頭を下げると帰り際、一平が書き上げた新作の台本『初代 桂春團治』を差し出すのだった。

 第111回は、千代が熊田から『初代 桂春團治』の台本を差し出されたのをきっかけに、劇中劇として舞台で『初代 桂春團治』が上演されるという展開に。初代・桂春團治は、上方落語の歴史に名を残す実在した落語家。その人気ぶりの一方で破天荒な生涯を送ったことでも知られ、女性にめっぽうモテたことから“後家殺し”の異名を持つことでも知られている。

 劇の冒頭、一平扮する春團治の自宅に、寛治演じる丁稚が一升瓶を持って走りこんでくる。一升瓶を持って舞台上で慌てふためく丁稚を演じる寛治は、顔を白く塗り、頬と鼻頭をピンクに、さらに眉も太く描いたコミカルな化粧が施されている。春團治が「はよ~口開け」と言うと、丁稚は無邪気な笑顔を見せながら「すんませーん!」と応え自分の口をポカーンと開いてみせる。すると春團治は呆れた様子で「お前の口と違うわ!瓶の口開けー言うて、お前」とツッこんで見せる。

 丁稚を愛嬌たっぷりに演じる寛治の姿に、ネット上には「寛治の芝居最高だな!」「寛治めっちゃええ芝居するやん」などの声や「寛治かわいいな」「はしゃぐ寛治はまえだまえだ味が強くてかわええ」といったコメントが集まった。さらに丁稚に扮した寛治が舞台上で見せる仕草や表情について「寛治、まるで藤山寛美」などの書き込みも投稿されていた。

連続テレビ小説『おちょやん』第111回より (C)NHK