杉村太蔵(写真提供:JP News)

10日放送の『バラいろダンディ』(TOKYOMX)で、杉村太蔵が東京オリンピック中止を迫る一部国民に持論を展開した。


■東京五輪開催について議論

番組は陸上女子1万メートル代表の新谷仁美選手が、東京オリンピックの開催について複雑な心境を告白したニュースを紹介する。

武井壮は「選手は当然ですけど、オリンピックに出たいし、オリンピックメダルを取りたいと思っていると思う。今この状況で、それを言うことがはばかられている」と分析。

そして「たくさんの人が楽しんで健康なうえで見てくれるから、仕事になってることだから。とにかく大きい大会だからやりたいってことだけを訴えるだけでは、開催を全員が良しっていう段階はもう過ぎたんだろうなって感じます」と話した。


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■開催中止派に「誤解もある」

武井の意見を聞いた杉村は「コロナが感染拡大してますからね、オリンピックの気分になれないっていうのは、わからなくもないんですけども、オリンピック開催が感染拡大のリスクに直結しているんじゃないかっていう不安を抱えてる方々は誤解もあるんじゃないかな」と分析する。

そして、「選手には全員PCR検査をし、そしてワクチンも打って。東京都、大会関係者、ボランティアも含めてやると。競技場から選手村までの往復で、競技が終わったあと、ちょっと新宿で飲みに行くとかはなしになっていますよ」と東京オリンピック感染症対策を口にした。

■杉村は開催を望む

杉村はさらに「33種目を45会場以上に分けてやるわけですよね。これだけ対策をやって、はたして市中感染のリスクが上がるかと言ったら、ちょっとそこは心配し過ぎなんじゃないかなと。ゼロリスクではないですけどね」と力を込める。

そして、「やっぱり僕としてはね、本当にアスリートの皆さんに、活躍の場を準備してもらいたいなというのが本音ですね」と、東京オリンピックの開催を望んだ。


■中止を望む国民が多いとされるが…

東京オリンピックについては現状海外からの流入者によるコロナウイルス蔓延リスクや、開催時の医療体制を不安視する声が多く、中止を望む国民が多いとされる。

そのような状況下で出場者は複雑な立場に追いやられ、一部選手がSNS上で出場辞退を迫られるトラブルも発生。武井が指摘するように「開催してほしい」と言いにくい風潮となっていることは事実だろう。

アスリートにこれ以上不愉快な気分をさせないためにも、今後政府や組織委員会は明確な開催可否の表明と「安心安全なオリンピック」がどのようなものなのか、国民にしっかりと情報発信していく必要がある。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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