11日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の中で、同局局員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏が、内閣官房参与の発言に疑問を呈した。
 
 9日、経済学者内閣官房参与の高橋洋一氏が、自身のTwitterを更新。各国の100万人あたりのコロナ感染者数のグラフを下に載せながら、「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と語尾に「笑」という文字を重ねて投稿。つまり、「各国のコロナ感染状況と比べると、日本は“さざ波”でしょ」という意味のようだ。
 
 だが現在、コロナによる国内死者数は1万人を超えている。高橋氏の投稿に 「不謹慎」「人命軽視」など批判の声が上がる中、同氏を直接任命し、経済の見通しなどについて相談している菅義偉首相は「個人の主張について答弁は控える」とコメントを避けた。

 これに対して、玉川氏は「総理は『個人の主張』とおっしゃっていますけど、個人の主張ということでは済まないですよね」と投げかけ、「内閣官房参与は総理に直接会って助言をする立場」と解説。そして、「逆に言えば、総理はその助言を得るために国税を使って任命しているんですよ、わざわざ」と切り込んだ。

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 菅首相は高橋氏とは「五輪のことについては全く相談をしていない」としている。しかし、玉川氏は「コロナもオリンピックも、経済と関わっている話」と言及し、「高橋さんが総理に対してオリンピックの話をするということはあり得るんですよ。(首相が)聞いていなくても」、「こういうことを繰り返し言われていたら影響を受けないとは言えない」と主張した。

 そんな玉川氏は、一度高橋氏と会ったことがあると告白。当時の大臣に面会を申し入れた際、隣に同氏もいたそうで、その印象について、「大臣を差し置いてずっとこの人が喋っていた。『私が誰よりも賢いんだ』というような雰囲気で喋っていたので、困ってしまった」と回想。
 
 高橋氏は財務省出身の元エリート官僚。玉川氏もこれについて、「非常に頭はいいんだと思います。知能は高いと思うが、そういう風な頭の使い方についてはどうなんだろうと当時思った記憶がある」と振り返り、「この後も首をかしげざるを得ない発言が結構多い」と批判していた。
だが、そんな玉川氏に対して、ネットでは「首をかしげざるを得ないような発言が結構多いのはアンタの方だと思う」「レッテル貼りするオマエは何様?」という意見も寄せられている。

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