ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)が、クラブとの2年間の契約延長を発表した。

2018年7月にバルセロナから神戸へと完全移籍し、Jリーグに活躍の場を移したイニエスタバルセロナで見せていた輝きはJリーグでも遺憾無く発揮し、これまで公式戦77試合で16ゴール18アシストを記録。2019シーズンには天皇杯優勝というクラブに初タイトルをもたらしていた。

5月11日には37歳の誕生日となったが、その日にクラブとの契約延長を果たしたイニエスタ。記者会見ではメディアの質問に答えた。

今シーズン限りで切れる契約を延長した理由については「自分にとって一番大事だったのは、自分が信頼してもらえている、大切にしてもらえていると感じられたことが、契約延長で一番のキーポイントでした」とコメント。「それと合わせて、自分がまだモチベーションとワクワク感を感じている。このプロジェクトとヴィッセル神戸のために自分のベストを出すためのモチベーションを感じかけていることも重要でした」とし、クラブのために戦う気持ちがあることが重要だとした。

また「ここからはさらに自分のコンディションを落とさずに、チームのためにより一層貢献できるように、日々頑張っていきたいと思いますし、今後も過ごしていきたいと思います」と語り、昨シーズン負ったケガからの復帰を果たした今、さらにコンディションを整えて貢献したいとしている。

これでJリーグでは5シーズンプレーすることになるイニエスタ。自身が成し遂げたいことについては「自分に残せるものは全力でピッチで表現したものを、ファンの皆さんやメディアの皆さんに語り継いでいただけるような表現をピッチで残したいと思います」とコメント。「自分のモチベーションはピッチで自分にできる最高のプレーをすることで、そのために日々のトレーニングを今も続けていますし、これからも長く続けていければと思います」とし、長く神戸で現役を続けたいと語った。

また「ここからヴィッセル神戸をさらに強いチームにしていく挑戦は続きますが、小さな目標にモチベーションは感じず、大きな目標を勝ち取りたい性格なので、そのためにこのチームをさらに高みに連れていくための貢献をできるだけしたいと考えています」と、クラブとしての成功に貢献したいとコメントしている。

さらに、ファン・サポーターに向けてもメッセージを送り「また、ヴィッセル神戸のファンの皆さん、日本のサッカーファンの皆さんにも、改めて自分を歓迎してくれて感謝しています、皆さんが示してくれた応援やその気持ちに応えていかなければいけないということは、ひしひしと感じていますので、今後も努力を続けていきたいと思います」と、期待に応えるプレーを見せていきたいと意気込みを語った。

イニエスタは、今回の契約を全うした際には39歳になっている状況。現役生活の終わりも見えてくることになる。イニエスタは、神戸でキャリアの最後まで全うしたいとコメント。さらに、選手として以外でも神戸と関わっていきたいと語った。

「皆さんもご存知の通り、いつまでもサッカー選手としてピッチプレーし続けることはできないので、いつか終わりがくるものです。自分はこのプロジェクトを始めるときに、自分と家族と大きな一歩を踏み出して、プロジェクトのために大きなモチベーションを感じてやってきましたし、これからもやっていきたいと思います」

サッカー選手としてのキャリアをここで最後まで続けていきたいと思います。ただ、サッカー選手としてだけでなく、このクラブとは今後も色々な形で常に関わり続けていきたいというのが希望です」

「3年前に大きなモチベーションと意欲を感じてこのプロジェクトに関わりました。それは今も感じています。ただ、そのモチベーションが薄れてきたと感じたときには、自分が最初に言うと思います。それまでは、自分はサッカーピッチでこのクラブに関わっていきたいですし、意欲をもって今後も続けていきたいと思います」

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