株式会社マンダム(本社:大阪市、社長執行役員:西村健 以下マンダム)は、動物愛護の考えのもと、動物実験代替法の開発に取り組んでいます。その研究の一環として、2007年度より日本動物実験代替法学会の全面的なご協力のもと、「マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」を行っており、今回で第14回目の実施となりました。厳正な審査の結果、3件の研究テーマに対し助成交付が決定しました。
助成テーマについて
2020年11月1日に募集を開始した「第14回マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」は、2021年1月31日で募集を締め切り、多数の応募の中から厳正な審査の結果、今回の研究助成交付は以下の3件に決定しました。

《研究助成交付者(所属)敬称略/研究課題》
1.竹村 晃典(千葉大学大学院 薬学研究院)/ヒト由来血小板の活性化を指標にしたミトコンドリア膜透過性遷移に起因する薬物性肝障害リスクの簡便な代替評価法の開発

2.花田 三四郎横浜市立大学 生命ナノシステム研究科)/三次元血管スフェアを用いた炎症応答評価系の確立
3.堀 武志(東北大学大学院 工学研究科)/化学物質のヒト胎児への健康影響を予測する動物実験代替法の開発

上記テーマにつきましては、2021年4月より研究助成を開始しています。


なお、「第15回マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」の実施についても、現在検討中です。詳細が決定しましたら、再度ご案内します。

※参考
マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募について】
マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」は、動物実験代替法に関する研究を進めるため、動物実験代替法における研究を広く奨励し、代替法分野における研究の活性化を図ることを目的に、2007年度より実施しています。
第14回についても、以下の条件にて、アジアを中心とした世界中から、動物実験代替法に関する研究テーマを募りました。

・第14回募集要項
1.テーマ 動物実験代替法に関する研究(研究分野は問わない)
2.助成内容 1件あたり50万円~200万円、総額300万円/年間
3.スケジュール 2020年11月1日 募集開始
2021年1月31 日 募集締切
2021年2月上旬 選考開始
2021年4月上旬 助成テーマ決定
2022年3月31 日迄助成期間(1年間)

【動物実験代替法開発に対する当社の考え】
2013年3月の欧州(EU)での化粧品における動物実験の禁止を機に、世界的に動物実験代替法の開発が加速し、動物実験に替わる新たな安全性評価法として活用されつつあります。
日本でも、動物愛護の観点から3Rs(Replacement:動物実験の置き換え、Reduction:動物使用数の削減、Refinement:実験時の動物への苦痛の軽減)の原則に沿って、より精度の高い予測・評価手法が議論され、開発が進められています。
その中でマンダムでは、動物実験を行わない方針の下、ヒトを用いた試験(パッチテスト、スティンギングテスト等)および動物実験代替法を活用して化粧品の安全性を確保しています。そして、さらなる安全性確保のためにはより一層の精度向上を目指した動物実験代替法の開発が必要であると考えます。
現在マンダムでは、3Rsの中でもとくに「Replacement」に着目し、動物実験代替法の開発に取り組んでおり、その一環として動物実験代替法研究への公募による助成を行っています。

以上


配信元企業:株式会社マンダム

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