マンガ家のあろひろし先生は、1987年に発表したマンガ『雲界の旅人』の続編を制作するためのクラウドファンディングプロジェクトをCAMPFIREにて開始した。期間は6月29日(火)まで。目標金額180万円の本プロジェクトは「オールイン方式」で、目標金額に満たなかった場合でもリターン品が提供される。

 『雲界の旅人』は1987年『月刊少年キャプテン』で読み切りとして掲載され、その後、同誌で不定期連載していたマンガ。残念ながら雑誌の休刊とともに中断した未完の作品となっており、単行本が全2巻で発売。2016年には続編である中編『雲界の旅人 島の花嫁篇』の制作プロジェクトが、クラウドファンディングにて募集され目標金額を達成。68ページの同人誌として発刊された。

 舞台は、延々と途切れることなく上層の雲と下層の雲に挟まれた中にポツンポツンと人の住む島々がある世界。島と島を結ぶ手段は唯一、「竜」とそれを操る「竜の民」だけ。
 その竜と合体し、人であることを捨てて島々を渡ってゆく「竜人」アドルと、彼の旅についてきた幼なじみ女剣士ライナは、徐々に島が崩壊し、滅びつつあるこの世界を救うため、この世界の生き物たちを作り出した古の「大いなる智恵」を探して旅を進める

(画像は未完の名作『雲界の旅人』の続編「島喰い篇」を制作したい! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)より)
(画像は未完の名作『雲界の旅人』の続編「島喰い篇」を制作したい! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)より)
(画像は未完の名作『雲界の旅人』の続編「島喰い篇」を制作したい! – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)より)

 今回のクラウドファンディングは、さらなる完全新作である続編『雲界の旅人 島喰い篇』となる。どのような物語になるのかは明かされていないが、A5オフセット本の形式になるという。なお、プロジェクトページには、これで『雲界の旅人』が完結するわけではないとしながらも「最後のエンドマークへつなげる一歩として、これからも続いてゆく主人公たちの旅をご支援いただければさいわいです」との想いが綴られている。

 未完作品『雲界の旅人』の続編『島喰い篇』のクラウドファンディングプロジェクトは6月29日(火)まで。気になった人は支援を検討してみてはいかがだろうか。

『雲界の旅人』の続編制作クラウドファンディングはこちら

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman