四方を海で囲まれている日本では様々な魚が食されており、なかでも「サンマ」は昔から庶民の味として親しまれてきた。しかし、近年はサンマの漁獲量が激減しており、「日本近海にサンマが到来する前に中国漁船が根こそぎ獲ってしまうからではないか」という主張も聞かれるようになった。だが、中国メディアの百家号はこのほど、中国人サンマを「あまり好まない」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人が長寿なのは海産物を積極的に食べることと無縁ではないと指摘し、特にサンマは秋の味覚として頻繁に日本人の食卓にのぼる魚だと指摘。日本ではサンマは焼魚や煮魚、刺身など様々な形で食されていると紹介した。

 さらにサンマはDHAとEPAを豊富に含んでいるので、健康にも良いと伝えているが、ではなぜ中国ではあまり好まれないのだろうか。この理由として記事は、「生臭くておいしくない」ことを筆頭に挙げた。小さな魚で骨が多く、その生臭さと苦味は多くの中国人が受け入れられないそうだ。そのため、中国では唐辛子粉を大量に振りかけたり、醤油煮込みにしたりして食べるが、それでも生臭さは消えないとしている。

 また、「調理法が面倒」なことも不人気と関係があるという。日本人は食材そのものの味を好むのでただ焼いただけでも食べるが、中国では頭と尾を切り落とし、内臓と背骨、それに鱗を取ってから調理するので非常に面倒だと説明した。
 
 さらに、サンマを食べると「アレルギー反応を起こす人もいるのは微量の毒素が含まれているため」と主張した。これはヒスタミンによるアレルギー食中毒のことを指しているようだ。実際にはサンマに毒素があるわけではないが、中国人の多くが「微量の毒素が含まれている」と信じ込んでいる。

 それで記事は、中国では生臭くて可食部の少ないサンマは人気ではないと主張しているが、実際には中国のサンマ漁獲量は近年増えており、漁獲量が減っている日本では、庶民の魚だったサンマが近年では気軽に楽しめなくなっている。実際のところ、中国では日本食ブームもあってサンマの需要が増えているのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

漁獲量の増加と裏腹に「サンマは美味しくない」と主張する中国人