中国では今月1日~5日が労働節(メーデー)に伴う大型連休だったこともあり、各地で観光客など多くの人出で賑わった。ところがこの期間に観光名所の遺跡や保護されている植物などが破壊されたり落書きされるなど、観光客のマナーの悪さが浮き彫りになったようだ。『South China Morning Post』などが伝えている。

今月6日に『South China Morning Post』が「労働節の連休中に西安や少林寺を訪れた観光客の行儀の悪さに恥ずかしい思いをする中国」と題し、観光客のマナーについて報じた内容が人々の関心を集めている。

これまでにも中国人観光客のマナーの悪さについて中国国内だけでなく海外でも報じられ、ここ数年は中国政府も旅行者のマナー向上を目指してきた。これにより訪日中国人観光客のマナーも幾分改善されているようだが、中国国内ではまだまだ改善する必要があるようだ。

メディアによると、河南省にある少林寺の竹林を訪れた家族連れの男性が竹に登り、子供たちにも登るよう促している様子を撮影した動画がSNSで拡散されて人々の怒りを買っているという。

動画の中で男性は、他の観光客に「なぜ竹に登りたいのか?」と聞かれて「故郷では木登りして育ったからさー、まあ体を鍛えるためだよね」と悪びれる様子もなく語っていた。

連休が終わった後の竹林には、無残にも折れ曲がった竹がいくつもあったそうだ。またそれだけなく、竹には自分の名前を彫った落書きがいくつも見られた。同観光地の管理者は「野蛮な観光客への対処を強化していく」と話している。

一方で多数の史跡・遺跡が鎮座する陝西省西安市では、明の時代(1368年~1644年)に建てられた城壁に登って記念撮影をする観光客の写真がSNSで拡散された。

西安市は遺跡巡りを楽しむ観光客が多く訪れるものの、重要文化財である建築物がマナーの悪い観光客によって破損したり、石碑や記念碑などに落書きされることも少なくないとのことだ。そのため西安市の観光サービスセンターでは、観光シーズンが終わるたびに史跡・遺跡の修復に追われるという。

他にも安徽省の皇蔵峪国家森林公園にある渓谷をまたぐ吊り橋のケーブルに登り、問題を起こした男性がいた。この男性は他の観光客から注意を受けたにもかかわらずケーブルから降りることを拒否し、公園関係者によってその場から追い出されている。

なお中国メディア『網易』では、マナーの悪い観光客が無くなるためにも次のようなことが必要だと伝えている。

中国人の将来の資質は子供たちにかかっているが、子供たちの質は両親によって決まる。もし子供が無知な行動を取れば、保護者を罰するべきだ。これらの野蛮な行動は他の観光客にも悪影響を与えるだけでなく、観光地の全体的な環境を損ねることにもなる。」

「幼い子供はまだ無知であり、彼らの成長は親の生活態度や行動から影響されるため、子供たちが旅行先でマナーある行動とは何かを理解できるように、親は幼い頃から教育しなければならない。」

画像は『South China Morning Post 2021年5月6日付「China embarrassed by badly behaving tourists at Xian and Buddhist Shaolin Temple during May Day holiday period」(Photo: Handout)(Photo: Weibo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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