埼玉県の県立高校で教鞭を執る39歳の男性教諭が、同じ学校に勤務する20代女性教諭にセクハラをしたとして減給処分を受けていたことが12日、わかった。

 埼玉県教育局県立学校人事課によると、この教諭は2021年1月8日、女性教諭含む3人の教諭と共に自宅で会食すると、2人を帰宅させ、女性教諭に「もう少し話そう」などと言い寄る。そして、一緒の布団で横になるよう持ち掛け、キスをしたうえ胸を触った。

 女性教諭は一切を拒絶し、1月18日に校長に報告し、事態が発覚。男性教諭は「寒いからこっちに来なよと言った」と話したが、「帰りますと言われた記憶はない。自分の認識に甘さがあった」などと自らの行動を正当化するような発言をしているという。

 女性教諭は教育委員会の調査に対し、「尊敬する先輩で、断ったらアドバイスをもらえなくなると思った」と複雑な胸中を告白している。自分の立場を悪用し、セクハラ行為に及ぼうとしていたことは、明白と見るのが自然だろう。教育委員会は男性教諭を減給6か月とした。かなり卑劣でセクハラ体質を持つ人物と思われるが、今後も教師として勤務させる模様だ。

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 男の行動に、「下手な言い訳をしている。本当は自分の権力を乱用し黙らせるつもりだったんだろ」「この女性教諭以外にも被害者がいるんじゃないの?」「ほかの教諭2人も予め最初からセクハラに協力して集まったんじゃないのか」と憤りの声が相次ぐ。

 そして、「こんな人間を働かせる教育委員会は信じられない」「教師の世界はセクハラに寛容なんだね」「女性は教師にならない方がいいね」「教師ってセクハラしても減給で済む。そりゃ性犯罪まがいの行動をするよね」と処分にも怒りの声が相次いだ。

 「セクハラに寛容なのでは」という批判も出ている今回の事件。大甘と言わざるを得ない処分で、抑止に繋がるのだろうか。

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