奈良県天理市で、新型コロナウイルスに感染し宿泊療養施設に入所していた20代の男性が無断で外出していたことが判明。その行動と管理体制の甘さに疑問の声が上がっている。

 男性は新型コロナウイルスに感染し、天理市内の無症状・軽症者向け宿泊療養施設に入所中だった12日午前0時頃、非常口を使って外に出る。さらに、約2メートルの塀を乗り越え敷地外に到達すると、そのまま歩いて商業施設に行き、おにぎり2個とコーラ1個を購入した。

 購入後、施設へと戻った男性を警備員が目撃し、事態が発覚。聞き取り調査に対しては「食べ物が欲しかった。大事になるとは思わなかった」などと話しているという。この施設では、出入口などに24時間体制で警備員が巡回し、人体検知センサーなども付いていたが、外出に気が付くことができなかった。今後、警備体制を強化していく予定だという。現在のところ、濃厚接触者などは確認されていないとのことだ。

 このような事案はかなり多い。4月4日には、横浜市内のホテルで療養中だった40代の男性が電車とバスを利用し、無断で自宅に戻る事案が発生。同24日にも、川崎市ホテル療養者の30代男性が無断外出し、武蔵小杉駅周辺の飲食店と物販店に1人で立ち寄っている。

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 また、千葉県成田市でも4月19日ホテル療養者の20代の男性が無断で外出し、電車に乗って千葉市の友人宅へと向かっている。いずれも軽症者で、「食べ物がほしい」など、極めて身勝手な理由で外出している。仮にこのような人物が外出し、店舗の営業に支障をきたした場合、損害賠償の対象になることもある。

 コロナを感染拡大させないためには、仮に軽症であっても陽性者を隔離し、広めないようにする必要がある。その趣旨を理解せず、身勝手な理由で外に出てしまう。そのような人間がいることも、コロナがなかなか収束しない1つの要因ではないか。

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