面接では好感触だったのに…

面接では好感触だったのに…

転職で失敗した人は、どのような時にそう感じるものなのだろうか。キャリコネニュース読者の40代男性は、管理・事務職として現在の会社に転職した。しかし入社初日、営業職での採用だったことに気づき、その瞬間が明暗を分けたと語っている。

「求人の仕事内容欄に『営業』とは一切、書かれていませんでした。もちろん面接時にも、そのような話はなかったです。でも最初の出勤時に『あぁ、新しい営業さんですね』と言われ……」

ちなみに継続状況は明かしていないが、今まで4回の転職を経て前述の会社に入社したそうだ。兵庫県の40代男性も、その類の1人。今回は、この男性の投稿を中心に見ていこう。(文:鹿賀大資)

“好感触な面接”の後に待っていた酷い現実

男性は、かつて短期間だが在籍した建築系の会社での転職失敗談を明かす。面接では自身の疑問点を晴らそうと、さまざまなことを聞いた。面接官は社長で、質問に対する反応もよかったそうだ。男性は「私の不安を打ち消すものばかりでした」と当時を振り返る。そんな好感触のあと採用にいたったが、現実は大きく違った。

「面接時に『高いところに登ることはありません』と言っていたのに、2日目にはマンションの屋根を見る仕事でした。しかも社長は、面接で『営業職はあくまでも営業ですから、登るのは下請けですよ』とも言っていました」

さらに例の面接では「残業は基本ないです。稀に遠方の客先で、帰りが遅くなることはありますが」と言われていたものの、実際は遠方の現場が多く、サービス残業が続いたという。それにとどまらず、

「私と同期入社が3人おり、会社から『手厚く教えられない』と言われ、研修名目で下請けの手伝いもさせられました。ある時は『明日は5時半に会社集合』と言われ、電車通勤だった私は間に合わないため、仕方なく自費でホテルに泊まったことも……」

こうした面接時との食い違いの数々に、しびれを切らした男性は上司に相談。すると上司は「あのオッさん、またそんなこと言ったの」と困惑しつつ、社長の内心を伝えたという。

「すぐに退職の意思を述べ、翌日に退職しました」

「実際の仕事内容を喋ったら、誰も来ないと思ったからでしょ。面接で良いことを言ったり、相手の不安を取り除くような受け答えだったりをすれば、そりゃ誰だって入るよ。要するに、あのオッさんは『残る奴は残るだろう』という腹なんだと思うよ」

それを聞いた男性は「すぐに退職の意思を述べ、翌日に退職しました」と書いている。

こうした一方で、

「以前の運送会社で『残業代を出さない』と言われたから、転職を決意しました。今は警備員です。色々と大変なこともありますが、給料が上がったのでよかったです」(30代男性/福島県

「今は経理なので、前職のような営業ノルマもなく精神的に楽になりました。残業も余りなく、人間関係もよくて働きやすいです。ただ、収入が少ないです。それに年功序列な職場で、人事評価も不透明。なかなか昇格できない点は不満です」(30代女性/大阪府

と転職体験での賛否両論を語る人の声も寄せられていた。

※キャリコネニュースでは引き続き「転職失敗・成功エピソード」
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「高所に行くことはありません」→入社2日目「マンションの屋根に登ってください」 転職に失敗した人々の声