アメリカ・ミズーリ州にある民家の庭から、第二次世界大戦時の日本海軍の迫撃砲が発見された。
ガーデニングをしていた家の所有者によって発見されたその爆弾は、後に当局が調べたところ、不発弾であることが判明。爆弾処理ロボットにより安全に移動させられ、空軍基地へ運ばれたという。『Fox23 News』などが伝えている。
Missouri woman finds WWII bomb in yard
5月1日、ミズーリ州グラブビルに住むパメラ・コフィ―さんは、自宅庭にあるぶどうの木の手入れをしていた時、土の中で何かが手に触れたのを感じた。
土で汚れていたその物体が何であるかすぐにはわからなかったパメラさんは、夫サムさんを呼び、サムさんは家の中へ持って入った。
よく見ると、てのひらより少し小さなその物体表面には、日本語のような文字が表記されていたという。
パメラさんは、画像認識アプリGoogleレンズを使って調べ、ネット上の情報と照合してみたところ、第二次世界大戦時の日本海軍の迫撃砲であることが判明し、ダイニングルームにいるサムさんに、「触らないで!!爆弾かもしれないわ!」と叫んだ。
ちょうどその時、ダイニングルームに座ってステーキナイフで爆弾についた汚れをこすり落とそうとしていたサムさんは、妻の言葉にフリーズしながらも、何とか爆弾を家の外へ運び出した。
当局が安全に爆弾を移動
夫妻はすぐに警察に通報。駆け付けた警察や爆発物処理班のメンバー、空軍兵らは数時間にわたりその爆弾を調査。その間、周りの道路は封鎖となり、パメラさんとサムさんも自宅から避難を命じられた。
結果、その爆弾は不発弾であることがわかり、当局は爆弾処理ロボットを用いてトラックに運び、その後スコット空軍基地に無事に搬送することに成功した。
パメラさんは、150メートル以上の爆風範囲を持つ爆弾であったことを伝えられ、恐怖に慄いたという。
今後、金属探知機を購入し、ガーデニング前には要確認する予定だとパメラさんは話している。
一方、サムさんは妻が自分のしようとしていた行為を寸でのところで止めてくれたことに、安堵と感謝を感じており、後のメディア取材で次のように語った。
ここに立って、自分の手足が全てある状態で話をすることができて、とても感謝しています。なにしろ私は、不発弾を素手で触り、ステーキナイフで汚れをこすり落とそうとしていたのですからね。妻のおかげで私は命拾いをしたのかもしれません。女性が男性より長生きするというのはこういう理由からなんでしょうね。
当局からは、感謝を示して妻をステーキディナーに連れて行くべきだと言われました。
本当に、妻にはとても感謝しています。でも、私は生命保険に加入しているので、今回妻はそれを受け取り損なったということになりますけどね(笑)
第二次世界大戦時の日本軍の迫撃砲が、戦場から何千マイルも離れた場所でなぜ発見されたのかは不明だが、以前の家の所有者が廃品置き場として敷地を使用していた可能性があると、パメラさんは推測しているようだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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