明治安田生命J1リーグ第14節の1試合が15日にニッパツ三ツ沢球技場で催され、ホームの横浜FCが2-0で湘南ベルマーレを下した。

横浜FCは第13節にアウェイで清水エスパルスと対戦して1-1に終わり、ここまでリーグ戦13戦未勝利と苦しい状況が続いている。前節からはスタメンを4人入れ替え、岩武、小川、ジャーメイン、渡邉に代わって前嶋、瀬古、マギーニョ、クレーベが入った。

対照的に湘南は8試合負けなしで、前節はホームでの大分トリニータ戦を2-0で制している。前節からの先発の変更はなく、同じ布陣で臨んだ。

開始早々に横浜FCが試合を動かす。安永が右サイドに展開して松浦が浮き球を送ると、クレーベの右足シュートは相手に至近距離でブロックされるも、こぼれたボールを前嶋が回収。ペナルティエリア手前から左足を振り抜くと、右にステップを踏んだGK谷の逆を取るような形でゴールに吸い込まれ、幸先よく先制に成功した。

追い付きたい湘南は31分、セットプレーの流れから町野、タリクが立て続けにシュートを放ち、最後はGK市川がはじいたところに岡本が詰めてネットを揺らした。

だが、VARからの通信があり、松尾主審はオンフィールドレビューの結果、GK市川への岡本のファウルがあったとしてゴールを取り消し。湘南にとっては悩ましい判定となった。

追い打ちをかけるように湘南は前半アディショナルタイムに町野が負傷交代。CKの守備の際に瀬古の足が顔に入ってしまい、大橋との交代を余儀なくされた。

リードして試合を折り返し横浜FCが、後半の頭にもチャンスを作る。中盤で松浦が田中からボールを奪って素早く前線へ送ると、マギーニョが右足で狙うも枠の左へと逸れた。

その勢いのままに横浜FCが追加点を奪う。65分、クレーベファウルを受けて自陣の浅い位置でFKを得ると、安永は相手の意表を突いて素早くリスタート。裏へ抜け出した松浦は飛び出してきたGK谷の位置を冷静に見極め、脇を抜けるコントロールショットで点差を広げた。

湘南は67分にタリク、山田に代えてウェリントン、茨田を投入して前線にパワーを持った選手を置いて1点を狙いにいくと、そのウェリントンが直後に見せる。ペナルティエリア手前から強烈な右足で狙うも、GK市川が立ちはだかった。

後半アディショナルタイムには左サイドから入ったボールをウェリントンが落とし、走り込んだ池田がペナルティエリア手前から右足を振り抜くも、大きく枠を外れてしまう。

結局、湘南の猛攻をしのぎきった横浜FCが逃げ切り、14試合目にして今季初勝利を収めた。

横浜FC 2-0 湘南ベルマーレ
横浜FC
前嶋洋太(前5)
松浦拓弥(後20)