ABEMAの人気恋愛番組シリーズ『ドラ恋』の最新作で7作目となる『恋愛ドラマな恋がしたい ~KISS or kiss~』が5月1日より放送開始になった。

(参考:【写真】りおんとあつきの「初めてのキスシーン」

 『ドラ恋』は“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか?”をテーマに、若手俳優が毎話キスシーンのあるドラマの撮影をしながら、そのリアルな恋愛模様も追いかける。

 今回は、シリーズ初、ドラマパートのストーリーを公募して、鈴木おさむ氏が脚本化。また、共同生活も一ヶ月連続となり、よりメンバーの関係性が密になるようだ。オーディション前夜、一組のペアだけが一夜を共に過ごせる「同棲ハウス」は前シーズンを踏襲しており、この「同棲ハウス」での詳細エピソードはABEMAプレミアで公開される。

 以下より、5月15日公開の第3話から見どころをレポートする。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。

 ドラマ第2話「カーテンベール」のオーディションの様子から始まる。アシスタントとしてキスのシチュエーションを考えることになった女子大生と男性漫画家の恋物語が描かれる。

 オーディションの結果、見事主演を勝ち獲ったのは、前夜「同棲ハウス」で一緒に過ごしたあつき(樫尾篤紀)×りおん(谷本琳音)ペアだった。自分たちのペアの名前が呼ばれた瞬間、りおんは堪え切れず涙をこぼす。

 澤田(育子)先生は「お2人の関係が一番しっくり見られた。お互いが出しているものを素直に受け取った上できちんと次の展開に進んでいる。2人で作っている感じがちゃんと出ていた」と講評した。

 インタビューでりおんは「先生にも伝わってる~って思ってめちゃめちゃ感動しました」と嬉しそうだったが、同棲ハウスでの様子を聞かれた途端表情を曇らせあっくんの恋の矢印は自分に向いてないことに気付いてしまう時間になって、ちょっと悲しかった。ただでさえ、今結構(精神的にダメージが)きてます。結構、頑張ってると思うんですけどね。これ以上苦しいんだったらもう逃げたくなっちゃいます」と、さっきとはまた違う涙を流す。恋の残酷なところだ。

 悔し涙を流していたのはやす(藤林泰也)もだ。澤田先生からの講評で「正直何も見えなかったです。ご自身の中でどういったプランで、どういったイメージで相手役を作られているのか私には見えなかった。アユリ(吉永アユリ)さんはやりづらいだろうなと思いました。どうしてもアユリさん1人でやっているように見えてしまうから」と、愛ある忌憚なきアドバイスを受けたのがかなり堪えたようで、自分のことがかなり歯痒くなったようだ。

 わく(京典和玖)×ののか(久保乃々花)ペアについては「二人の空気感、雰囲気は合っていて良かった」とした上で、「後半に盛り上がり・変化があっても良かったのではないかと思った。もったいない」と期待を込めてのコメント。

 また、ケイスケ(木田佳介)×みやび(飯野雅)ペアに関しては「ケイスケさんの役のイメージは面白かった。みやびさんには“先生に憧れている”という気持ちが見えなかった。きちんと2人でお芝居を作れているのか疑問」と課題を残した。

 リハーサルが始まってもどこかクールで一線を引いているあつきに対してりおんは2人になった際に、「本当に一緒にペアになれて、今回主演取れたのはあっくんのおかげだと思ってるから。このシーンね、本気で好きになるわ。なので、本気で好きになって下さい。台本の中では」と精一杯思いの丈を伝え、埋まりきらない距離をなんとか近づけようとする。

 あつきりおんが遠慮がちに本心ではないけれど付け加えた「台本の中では」部分を拾って「そういうシーンだからね」と、あくまで変な期待は抱かせぬように振る舞う。打てども響かず。おそらく全てわかってやっていることだろうが、ここまで噛み合わないのは切ない。

 本番では2人ともコメディー要素も上手く演じながら、後半は美しいラブストーリーに昇華し、見事なキスシーンを飾った。

 本番後、インタビューを受けたりおんは「楽しかったです。このドラマに関しては、やり切った感しかないです。ちょっと気持ちにも一区切りついた自分がいます。あつきのキスシーンを見たくなければ自分が主演を取ればいいだけの話なんで頑張ります」と晴れやかな表情を見せる。

 あつきはキスシーンを経ても想い人はののかのまま変わらず、りおんに恋愛感情は湧かなかったようだ。何はともあれ、2人にとって新たなステップに進む良いキスシーンとなったようだ。

 次週、予告編によると怒涛のキスシーンの寸止めが流れたが、また何か新たな演技課題が課されるのだろうか。次はどんなペアのキスが見られるかも含め、楽しみだ。(佳香(かこ))

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