『パラサイト 半地下の家族』(19)や「愛の不時着」(Netflixにて配信中)など、近年国内外で大きな注目を集めている韓国の映画・ドラマ界。そこで活躍する俳優や製作者たちが勢ぞろいし、“韓国のゴールデン・グローブ賞”とも呼ばれている第57回百想芸術大賞の授賞式が13日に開催された。
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映画部門の大賞に選ばれたのは、『ソウォン/願い』(13)や『金子文子と朴烈』(17)のイ・ジュンイク監督の最新作で、ソル・ギョングが主演を務めた時代劇『The Book of Fish』。作品賞にはポン・ジュノ監督の『グエムル/漢江の怪物』(06)で注目を集め、韓国版「ドラゴン桜」で生徒役を演じていたコ・アソンが主演を務めた『サムジン・カンパニー1995』(7月9日公開)。そして海外の映画祭でも高く評価された『夏時間』(公開中)が新人監督賞と新人女優賞を受賞した。
また、『バーニング 劇場版』(18)のユ・アインと「梨泰院クラス」(Netflixにて配信中)で主人公の宿敵チャン・デヒ役を演じたユ・ジェミョンが共演した『Voice of Silence』が監督賞と主演男優賞を受賞。ユ・アインは韓国の主要映画賞のひとつとして知られる青龍映画賞につづいての主演男優賞制覇となった。
同じく『バーニング 劇場版』で鮮烈なスクリーンデビューを果たしたチョン・ジョンソが、Netflix映画『ザ・コール』(Netflixにて配信中)で主演女優賞を受賞。助演男優賞には『Deliver Us From Evil』のパク・ジョンミンが、助演女優賞には『Three Sisters』のキム・ソニョンがそれぞれ輝いている。
テレビ部門では韓国で国民的人気を誇るコメディアンのユ・ジェソクが第49回につづいて2度目の大賞を受賞し、MCを務めた「撮るなら何する?」がバラエティ作品賞を受賞。シン・ハギュンとヨ・ジングが共演した「怪物」がドラマ作品賞と脚本賞と主演男優賞の3冠に輝き、「ペントハウス」のキム・ソヨンが主演女優賞を受賞した。
映画・テレビの両部門で9作品15の賞で23ノミネートを獲得したNetflix勢は、前述の『ザ・コール』のチョン・ジョンソ以外にも、『スペース・スウィーパーズ』(Netflixにて配信中)が映画部門技術賞を、「サイコだけど大丈夫」(Netflixにて配信中)がテレビ部門の助演男優賞と技術賞を受賞するなど各部門を席巻。
TikTok人気賞を「スタートアップ:夢の扉」(Netflixにて配信中)に出演したキム・ソンホと「サイコだけど大丈夫」に出演したソ・イェジが受賞したことを含めると、8つの賞を受賞することとなった。
■第57回百想芸術大賞受賞結果一覧
<映画部門>
作品賞:『サムジンカンパニー1995』
監督賞:ホン・イジョン『Voice of Silence』
新人監督賞:ユン・ダンビ『夏時間』
脚本賞:パク・ジワン『The Day I Died: Unclosed Case』
技術賞:チョン・ソンジン、ジョン・チョルミン『スペース・スウィーパーズ』(VFX)
主演男優賞:ユ・アイン『Voice of Silence』
主演女優賞:チョン・ジョンソ『ザ・コール』
助演男優賞:パク・ジョンミン『Deliver Us From Evil』
助演女優賞:キム・ソニョン『Three Sisters』
新人男優賞:ホン・ギョン『Innocence』
新人女優賞:チェ・ジョンウン『夏時間』
<テレビ部門>
大賞:ユ・ジェソク
ドラマ作品賞:「怪物」
演出賞:キム・チョルギュ「悪の花」
脚本賞:「怪物」
技術賞:チョ・サンギョン「サイコだけど大丈夫」(衣装)
主演男優賞:シン・ハギュン「怪物」
主演女優賞:キム・ソヨン「ペントハウス」
助演男優賞:オ・ジョンセ「サイコだけど大丈夫」
助演女優賞:ヨム・ヘラン「悪霊狩猟団:カウンターズ」
新人男優賞:イ・ドヒョン「18アゲイン」
新人女優賞:パク・ジュヒョン「人間レッスン」
バラエティ作品賞:「撮るなら何する?」
男性バラエティ賞:イ・スンギ
女性バラエティ賞:チャン・ドヨン
TikTok人気賞:キム・ソンホ、ソ・イェジ
文/久保田和馬
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