5月17日(月)から23日(日)までの1週間にわたり、 東京・JR渋谷駅ハチ公口改札前に漫画家・大暮維人氏の仕事場の一部が展示されることがわかった。

大暮維人(おおぐれいと)氏は、1995年『漫画ホットミルク』掲載の『SEPTEMBER KISS』にてデビュー。以来、漫画だけでなく、ゲーム・アニメのキャラクターデザインなども手掛けている。『天上天下』『エア・ギア』『バイオーグ・トリニティ』(原作・舞城王太郎)などの連載を経て、現在は『週刊少年マガジン』にて『化物語』(原作・西尾維新)を連載中だ。

今回展示されるのは、8月17日(火)に講談社から発売される『大暮維人画集 Sky &』の広告として撮影された一枚。過去に同氏の仕事場が一部展示されたのは、2019年に開催された『漫画『化物語』展』のみ。大暮氏のコメントは以下の通り。

 

大暮維人

線はいつだって正直者だ。

怠けていたい自分、 疲れている自分、 逃げ出したい自分、

線はありのままの自分をノイズとして乗せてくる。

僕はそのノイズまみれの線が嫌いだった。

だけどそのノイズこそが僕の個性で。 僕の人生で。

誰かと関わって生きてきた証。

突き抜けるような青い空には憧れるけれども、

澄んだ青いだけの世界では、

僕は一枚も描けなかったんじゃないか。

絵に昔のノイズの記憶をたどりながら、

今は感謝の気持ちしかない。

25年分のノイズを、 全てをありがとうという言葉に変えて。