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 化石というと、石の表面に刻印された遥か昔に死んだ古代生物の骨というイメージがあるだろう。化石は確かに死んでいるのだが、文字通り現在でも生きている化石もいる。何百万年もその姿や特徴が変わらないまま現在まで存続している植物や動物のことだ。

 これらの生物は、わたしたちが進化の歴史、経緯を理解する助けになってくれる。これからあげる10の生き物は、長い年月変わらずに生き続けている。古風で奇妙に見えるが、実は驚くほど身近な生物かもしれない。

【1. ウェルウィッチア】

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 ナミビアの砂漠でこの植物に出くわしたら、枯れていると思うかもしれない。彼らは少なくとも中生代から生きている変わった顕花植物で、中には2000年も生きることもあるという。何枚にも見える葉は単に裂けているだけで実は2枚しかない。

2. イチョウ

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 扇のような形の葉をつけ、実が独特なにおいを発するこの植物は、いたるところで見られるが、実はどれくらい古くから生きているか知らないだろう。化石からすると、イチョウが最初に現れたのはジュラ紀初期の2億7000万年前頃。その頃と基本的に姿は変わっていない。

3. ヌタウナギ

 有史以前の生き物は、たいてい醜いどろどろした生物が多いが、メクラウナギはそれよりは進化しているようだ。このウナギによく似た奇妙な生き物は、頭蓋はあるが脊椎がなく、3億年もその姿を変えていない。細長く、肉付きがよくぬるぬるした粘液のようなものに覆われていて醜い。

4. アメリカオオサンショウウオ

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 1億6100万年前のジュラ紀中期にまでさかのぼる生き物。今日もその姿をほとんど変えずに生きている。体長76センチにもなるがまったくの無害。横柄なカワウソ(snot otter)とも呼ばれている。

5. ミツクリザメ

 現在でも実際に生きて泳ぎ回っているが、1億2500万年前から生きている。原始的なアオザメの仲間。筋肉や骨格の発達からすると、このサメはあまり動かないゆっくりした生活を送っていたようだ。

6. インドハナガエル

 このような生き物はすぐに絶滅しそうに思われるが、この希少なカエルは1億8000年ほど前からずいぶん長いこと生きている。ほとんどを地中で過ごし、めったにお目にかかれない。鶏のような奇妙な声で鳴く。

7. ペリカン

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 早くから化石があることで知られていた、3000万年前から生きている生き物。現代のペリカンとそっくりだが、くちばしが完全に進化している。

8. レッサーパンダ

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 数千万年前から生きていて、先祖はジャイアントパンダアライグマアザラシセイウチなどあらゆるクマの祖先と同じ。現在のこれらの生物は、かつてこの小さなレッサーパンダとよく似た姿をしていたという。

9. ハネジネズミ

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 英名はElephant shrew。その長い鼻からこの名がつけられたが、実際にゾウの親戚でもある。発見されたのはだいぶ後になってから。2300万年前から生きている。ほかにもさまざまな種類のハネジネズミがいて、淘汰を繰り返してきた。現在は19種類いるという。

10. オポッサム

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 天敵に会うと死んだふりをすることで知られるこの有袋類は、進化の過程で103の種に分かれ、南半球最大の有袋類の種となった。

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 この地球上に現れ、滅びていったすべての生物の形態について考えるとき、生きた化石は本当に驚きだ。人類がそれ以前にすべてを破壊してしまわないと仮定すれば、おそらくいつかわたしたち自身が生きた化石になるだろう。

via:viralnova・原文翻訳:konohazuku

 
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