中国のポータルサイト・新浪に15日、「太平洋戦争初期、日本のパイロット技術は非常に高かった」とする記事が掲載された。

 記事は、戦前の日本ではパイロットに対する訓練が非常に厳しく、訓練の強度も高かったほか、中国での作戦によってその戦術レベルを高めていたと紹介。1920〜30年代には毎年200人のパイロットを育成し、41年の太平洋戦争勃発時には艦載機パイロット約3000人、艦載機1600機あまり、空母10隻を所有するほどの軍備を揃えていたとした。
 
 また、日本の海軍は艦載機部隊を比較的早い時期に設立したほか、世界で初めて専用設計された空母を就役させたと説明。さらに、山本五十六のもとで海軍航空兵部隊が大いに発展したことも、太平洋戦争開戦時に日本が強い航空兵力を有するに至った要因であると伝えた。
 
 さらに、当時の日本では海軍飛行予科練習生は初級から上級まで250時間以上の訓練を受け、38年以前では米国のパイロットよりも充実した訓練を受けていたと紹介。艦載機パイロットになるためには500時間の飛行時間が必要だったとしている。
 
 記事は、飛行時間と飛行技術は正比例するとした上で、太平洋戦争初期には日本の主力戦闘機・零式戦闘機について米国や英国が十分に把握していなかったため、真珠湾攻撃を含む太平洋戦争の序盤では日本の航空兵力が猛威を振るったと紹介。「零戦は熟練のパイロットがいてこそ優れた性能が十分に発揮された。開戦時の日本軍のパイロットは確かに、超一流のパイロットだったのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

太平洋戦争開戦時点では、日本のパイロットのレベルは非常に高かった=中国メディア