13世紀に出現し、巨大なモンゴル帝国を建国したチンギス・ハンは謎が多い人物だ。帝国を作り上げた人物なのに、遺体を埋葬した場所さえはっきり分かっていない。中国メディアの騰訊は14日、「チンギス・ハンの墓の謎」に一歩迫ったのは「日本人」だったと伝える記事を掲載した。

 いまだに見つかっていないチンギス・ハンの墓は、800年にわたり世界中の人々の興味を引いてきた。海外から自由に行き来できるようになった1990年代以降、モンゴルには各国から調査隊が訪れてきたが、記事は日本とモンゴルの共同調査隊について紹介している。2001年から数年にわたり首都・ウランバートルから約250キロ離れたアウラガ遺跡を調査してきたという。

 記事は、2004年ごろに「13世紀から15世紀ころの霊廟(れいびょう)跡を発見した」のは日本の調査隊だったと伝えている。25メートル四方の基壇の上に、11メートル四方の範囲で霊廟跡とみられる礎石や柱穴があるのを確認したというものだ。この遺跡からは、馬の骨も大量に出土しておりチンギス・ハンの墓である可能性もあるそうだ。記事はこの発見について、「もしかすると21世紀最大の考古学上の発見になるかもしれない」と興奮気味に伝えている。

 記事はモンゴルの専門家からは、もし本当にチンギス・ハンの墓なら、「兵馬俑を超える宝があるはずだ」、「見つかればトロイ以上の感動だ」などと評されていると伝えた。もっとも、モンゴルの人々の感情に配慮し、「墓を掘り起こすことは控えている」という。

 記事は、ほかの国の調査団が志半ばで撤退していくなかで、日本の調査団があきらめなかった不屈の精神を率直に称賛し、謎に迫る「かぎ」を見つけた成果も高く評価している。この調査団の成果はそれだけではなく、遺跡を守るため外務省の草の根文化無償資金協力を受けて遺跡全体をフェンスで囲い、モンゴル政府の援助で博物館を設置するなど発掘以外の活動にも尽力してきたようだ。調査を行うだけでなく、こうした保護や情報発信を行ってきた努力も称賛されて然るべきだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

謎多きチンギス・ハンの「墓」、そこに迫ったのは何と「日本人」だった=中国