5月18日SKE48の6期生メンバーによるライブイベント「SKE48 6期生Zepp Nagoya 単独ライブ2nd ~6期が好きだ~ Supported by ゼロポジ」が開催され、6期生の青木詩織北野瑠華竹内彩姫日高優月井田玲音名鎌田菜月熊崎晴香が出演した。

【写真を見る】ライブ1曲目に1期生の楽曲「神々の領域」を披露したSKE48 6期生

新型コロナウイルス感染対策として、会場の定員1864名の約1/3となる来場者数641名で行われた今回のライブは、竹内が5月いっぱいでSKE48を卒業し、6月よりSKE48が所属するゼストの社員となるため、6期生7人がそろう最後のステージに。

ライブはovertureが流れると、2019年に行った6期生初のZeppライブでも披露した、SKE48 1期生の楽曲「神々の領域」で幕開け。衣装も1期生が着ていたオリジナル衣装を着てのパフォーマンスとなった。

片想いFinally」「恋落ちフラグ」と続き、迎えたMCでは「6期生みんなでこのライブのセットリストを考えていたんですよ。その時に松井珠理奈さんが『おはよう』って入ってきて『何歌うの?』って話をして、1曲目に『神々の領域』を歌わせていただきますって言ったら、『じゃああの衣装着ちゃいなよ!』って」(熊崎)と、1期生のオリジナル衣装を着ることになったいきさつが明かされた。

MCの後は、SKE48各チームの楽曲を6期生でパフォーマンス。全員でチームSの「Parting shot」を歌うと、チームEの3人(井田、鎌田、熊崎)がチームKIIの楽曲「キスポジション」、チームKIIの4人(青木、北野、竹内、日高)がチームEの楽曲「オレトク」を披露し、カミングフレーバーの楽曲「せ~ので言おうぜ!」では7人で「6期が好きだー!」と同期愛を叫んだ。

また、竹内のリクエストによるブロックでは、竹内が初めてSKE48のシングル選抜メンバーに選ばれた「金の愛、銀の愛」を、同じくこの曲が初選抜となった日高と二人で歌唱。さらに「伝説の魚」「青くさいロック」を披露すると、続く「チャンスの順番」は竹内が各期の後輩たち(ドラフト1期生・松本慈子、7期生・相川暖花ドラフト2期生・上村亜柚香、8期生・倉島杏実ドラフト3期生・大谷悠妃、9期生・赤堀君江)と共にパフォーマンス。

この「チャンスの順番」の演出ついて、竹内は「たくさんの後輩メンバーを呼びたかったんだけど、今このご時世だから呼べないということで、各期の代表を私がセレクトさせていただきました。この6期のZeppを見て、目標がZeppじゃなくても全然いいんだけど、同期で何か1つのことを目指す大切さを、どの期のメンバーにも知ってもらえたらいいなと思って」と理由を明かした。

後輩たちがステージを後にして、再び6期生の7人がそろうと、ライブは終盤戦へ。ライブタイトルにもある“好き”がサビに入っている「オネストマン」「君のことが好きだから」で客席を盛り上げると、ここで6期生が研究生時代にシングル収録楽曲に初めて参加した「夕立の前」を披露し、本編最後は「無意識の色」で締めくくった。

アンコールでは、「夏よ、急げ!」「パレオはエメラルド」「未来が目にしみる」をパフォーマンスし、最後のあいさつをしてライブは無事終了…と思いきや、BGMとして流れた「オキドキ」で竹内がリズムを取り始め、客席も手拍子でこれに呼応。BGMも大きくなり、7人がそのまま「オキドキ」を披露するという、2年前の6期生Zeppライブのエンディングの再現で、6期生7人でのラストステージは終演となった。

SKE48は、7月から8月にわたり、5都市6会場でチーム別でのZeppツアーを行い、9月には日本ガイシホールで13周年のコンサートを開催。また、5月29日(土)にはスペシャル企画として、名古屋SKE48劇場でのチームKII「最終ベルが鳴る」公演を女性無料招待公演としてを実施する。

■終演後のメンバーコメント

――ライブを終えたばかりの今の感想をお一人ずつお願いします。

北野瑠華:2回目になって、メンバーも1回目とはまた違った気合の入れ方で今回はステージに立ったんですけど、1回目のステージにはみんなで「これからSKE48の先頭に立って引っ張っていく」という覚悟を決めて立ちました。

それから2年、いろんな活動をして、それぞれのチームで後輩に思いを伝えたりだとか、そういう姿勢が変わって、今回こうやって改めてステージに立って、客観的に見てそれぞれ成長した部分もあると思います。

みんなもう堂々とステージに立っていて、出る言葉1つ1つにも迷いがなくて、やっぱりあのステージがあったからここまで成長できたんだなっていう、その成長を今日は皆さんに見てもらえてたらいいなと思います。

日高優月:今日は限られた人数でしたけど、無事にお客さんを入れてのライブができましたし、テレビとかタブレットとか、本当にいろんな方法で見られるように工夫してくださって、楽しみにしてくださっていた方がたくさんいた中で、無事にライブを終えることができてよかったなと思います。

今回のライブを通して、改めて同期っていいなとか、夢をかなえることっていいなって思いましたし、夢をかなえたのが同期でよかったなとか、9年目ですけどそういう新たな絆が生まれたかなって思いました。自分以外のメンバーの大きさを改めて感じたすごくいいライブだったと思います。楽しかったです。

井田玲音名:2回目の6期生だけのライブということで、今日はさきぽん(竹内)のお願いもあって後輩の子たちも来てくれてたんですけど、私は後輩に厳しいことを言ったり、自分の気持ちを伝えたりすることが苦手なので、その子たちに“背中で見せる”みたいなカッコいいことは言えないかもしれないけど、私たちのパフォーマンスを見て「私たちもこうやってパフォーマンスしたいな」とか「同期でステージしたいな」とか、SKEってこういう場所なんだなって改めて思ってもらえる、そんなライブになればいいなって思いながらステージに立っていました。

それが伝わっていたらいいなって思いますし、これからまたこの同期という枠ではなく、別々のチームで日々の活動をしていくんですけど、今日いなかったメンバーにもそれを伝えていけたらいいなって改めて思いました。

熊崎晴香:本当に今日1日を通して、改めて6期生最高だな、好きだなって思ったし、みんなのパフォーマンスからSKEらしさっていうものがすごく出ていて、昔のSKEっていうものも大事にしつつ、新しい風を入れていってる感じがして、すごく幸せな時間でした。

日本ガイシホールのコンサートが終わってから、このZeppが初めてのライブイベントになったんですけど、このメンバーで引っ張っていって、SKEの良さをたくさんの方にどんどん知っていただけたらいいなと思います!

鎌田菜月:ライブが決まって、みんなでレッスンをして、という正直今まで当たり前だと思っていたことがコロナ禍でしばらくなくて、ガイシでのコンサートがあって、今日のライブがあって、私たちアイドルにとっては当たり前だった一瞬一瞬や同期がすごく愛しいなっていうのを、今回のレッスンからずっと感じていました。みんな賑やかで楽屋から楽しくて、そんなところも含めて今日を迎えられてよかったなって思います。

SKEとしては夏のZeppツアーが待っていて、このZepp NagoyaにもチームEでまた立たせてもらうんですよ。そのときに後輩にいい背中を見せられたらいいなって思いますし、「6期の人たちいいな」って言ってくれた後輩もいて、その中には「続くぞ!」ってガツガツしてくれているメンバーもたくさんいるので、今日がそういう起爆剤の1つになって、SKEにとってもプラスになる1日になっていればうれしいなと思います。

青木詩織:今日は6期生単独のZeppが2回目ということで、それも意味があるとは思うんですけど、さっきくま(熊崎)が言ってくれたように、珠理奈さんとちゅり(高柳)さんが卒業されて初めてのライブということで、それを任せてもらえたのもうれしかったですし、ここから6期生がお二人の穴を埋めて、引っ張っていける存在になれたらなと思います。

6期生は今年が9年目で、来年が10周年イヤーになるので、さらにここから成長して10周年にはまた何かしらできるように、頑張りたいと思います!

竹内彩姫:たくさんの方の支えがあって今日このライブができたという、今まで当たり前だと思っていた部分を、次は私が知る番だと思うので、スタッフとしてみんなの夢がかなう瞬間の近くに、次はいられたらうれしいなって思います。SKE48の応援をこれからもよろしくお願いします。

――1曲目に「神々の領域」を持ってきたことに、何か思いはあったりしたのでしょうか。

井田:前回は「6期生がこれからSKE48を引っ張っていくぞ!」という決意として1期生の「神々の領域」を披露させていただいたので、その決意を1曲目でまた表せたらいいなっていうのと、“前回の続き”ということも表したくて、「神々の領域」を1曲目にさせていただきました

鎌田:映像でもつながるように、前回のVTRを流してから私たちのシルエットが出るっていうところは、スタッフさんにもお願いしてちょっとこだわったところかなって思います。

――では、最後の曲に「未来が目にしみる」を選んだ理由はありますか?

鎌田:ライブの終わり方として、前回の「ファンレター」のようにしんみり終わるというよりは、明るく未来を見据えた曲が何かないかなって。

日高:結構リンクする部分もあったかもしれないです。彩姫が卒業するから、彩姫の未来のこととか、残った6期の未来のことを考えたら、歌詞がいいなって思って。笑顔で終われる曲ですし。

井田:「未来が目にしみる」は明るい曲だと思うんですけど、歌詞だけ聞いていると、厳しいとまではいかないけど、“泣けるようなつらい未来だとしても、ちゃんと前を向いて生きよう”っていう曲だと思っていて。

1回目のZeppライブをやった時って、気持ちもすごく熱くて「次も!」っていう熱量があったけど、2回目をやらせていただいてまた「3回目も!」ってなる反面、きっとつらいことも大変なこともあるだろうなって思うんです。その中でまた次を目指せる気持ちに、背中を押してくれるような曲だなって思います。

――前回の6期生ライブ以降、後輩からも「同期で何かやりたい」という動きが見えてきたりしましたが、そういった後輩たちの勢いをどう感じていますか?

熊崎:前回6期生でライブさせていただいた時、たくさんの後輩が見てくれたんですけど、「私たちも6期生さんたちみたいにライブとかやりたいです!」っていうのを直接私たちに話してくれたんです。「どうやったらいいですか?」「アドバイスありますか?」っていうふうに聞いてきてくれて、私たちの思いが伝わったんだろうなって思いました。

私たちも最初は全然だったけど、優月が「言霊って本当にあるんだな」って今日のMCで言っていたように、後輩たちにはこれからもっといろいろやりたいことを口に出してもらって、もっと自分たちを表せるように頑張ってもらいたいなって思うし、私たちもそれを支えられるような先輩にこれからなっていきたいなって思います。

――竹内さんから見た6期生の魅力や良さはどんなところにあると思いますか?

竹内:ちゃんとそれぞれが個性を持っていて、「この人といえばこれ」っていうのがすぐ思い浮かぶのが6期生だなって思います。個々で活動していることもSKEにとってプラスになるようなことばかりで、そんな6期生がギュッと集まったらそりゃ最強だなって思うんですよ。

だから、“期”としてこれからも最強であってほしいし、“個”としてもこれからもたくさんのお仕事をしてもらって、新しいファンの方の“入り口”になってほしいなって思います。昔のことも見てきている、ちょうどいいバランスの期なので、歴史も大事にしつつ、まだまだ成長していくんだろうなって、同期ながらに思います。10周年が楽しみです。

――竹内さんを見送る6人の皆さんから、“社員・竹内彩姫”に期待していることは何かありますか?

日高:誰よりもメンバーの気持ちが分かる社員になるから、何かあったら彩姫がいち早く気付いて改善してほしい(笑)。

竹内:そうだね(笑)。私もスタッフさんとメンバーの架け橋になれたらいいなって思います。スタッフからメンバーへの「こういう事情があるんだよ」っていう話とか、メンバーからスタッフへの「SKEを良くするためにこう思っています」っていう意見を、ちゃんと交換し合える中間の立場になれたらいいなって思うし、多分後輩が相談しやすいかなって思うので、少しでも「SKEが楽しい!」って思いながらSKEを盛り上げてくれる後輩が増えたらうれしいなって思います。

(前列左から)青木詩織、竹内彩姫、北野瑠華、(後列左から)井田玲音名、熊崎晴香、日高優月、鎌田菜月/(C)2021 Zest,Inc.