イギリスに住むある母親が、息子の婚約祝いにとオンラインでケーキを注文したところ、目も当てられないような“赤い物体”が届いたという。一生に一度のお祝いの席のあまりにも残念過ぎるケーキの写真は、地元のFacebookグループでシェアされ、『MyLondon』『Mirror』などが伝えて拡散している。

ロンドン南東部ブロムリー・ロンドン自治区に住むキャシー・ウィトルさん(Kathy Whittle、48)が、息子の婚約祝いにとサプライズで頼んだケーキが話題になっている。

キャシーさんは「注文は地元のFacebookグループ『Yummy Mummy Bakes』を通して、趣味でケーキを作っているという女性に30ポンド(約4600円)でお願いしたわ。女性にはあらかじめ『こんなふうにして下さいね』というイメージ写真を送って希望を伝えたの。でも届いた品はイメージとは全く違う物だったのよ」と当時を振り返る。

息子の“大切な日”にキャシーさんが選んだのは、白地にピンクのハートが散りばめられた愛らしい2段ケーキで、側面には跪いた男性が女性にプロポーズをするシルエットがデザインされていた。

しかしながら当日に配達されたのはつるんとした真っ赤な2段ケーキで、ハートのデコレーションはなく、まるで鏡餅のような散々たるものだった。

あまりの出来栄えにキャシーさんは届いたケーキの写真をFacebookグループに投稿すると、このように説明した。

「ケーキを作った女性は『祝いの席には赤いケーキがふさわしい』と思ったようよ。もしプロポーズの答えが『ノー』であったなら、このケーキでも良かったでしょうけど…。」

赤い物体を前に「こんなケーキではせっかくのお祝いの席を台無しにしてしまうのではないか」と心配したというキャシーさん。「幸いなことに2人は『あまりにも滑稽』と笑い飛ばしてくれたのよ」と明かすと、次のように語った。

「2人には『結婚式当日のケーキの注文だけはしないでね』とダメ出しされたわ。息子はケーキの味見をしていたけど、とても食べられるものではなかったそうよ。私は口を付ける勇気もなかったけどね。」

「その後、ケーキを作った当人には『お願いだから、ケーキを引き取りに来てちょうだい』とお願いしたの。だって私の孫たちが、あの真っ赤なケーキを見て怖がっていたから。悪いけど、彼女は違う趣味を持ったほうが良さそうね。」

一方でケーキを作った女性は、Facebookの中で次のように反論したという。

「私はキャシーに『ケーキ代を半額にするか、後で新しいケーキを届けるかして対応する』と伝えたわ。ケーキ作りは趣味だけど、私は詐欺師ではないの。それにケーキ代といっても、材料代しか請求していないの。利益は出ていないのよ。」

ただ彼女がどんなに反論したところで、世間一般の反応はあまりにも正直なもの。次のようなコメントがあがった。

「この赤い物体は一体なに?」
「大きな吹き出物?」
「粘液状の生命体が潰されてしまったのかしら?」
「赤い舌の上に真っ赤なのど飴が載っているのかと思った。」
「大手術をした後を想像させるよ。」
「臓器提供されたの?」
「めでたい席に、これは酷い…。」
「もう少しお金を払ってプロに頼むべきだったね。」
「このケーキを作るのに30ポンドはかからないでしょう。」
「スーパーで安く売ってるケーキのほうが見栄えはいいよね。」
「プラスに考えることよ。だって婚約した日を思い出すたびに、笑うことができるんだからいいじゃない。いい思い出よ。」
「確かにこのケーキのことはずっと語り継がれるでしょうね。」

ちなみにこれまでにも度々、「仕上がりに唖然とした」というケーキがニュースになっており、孔雀がテーマのウェディングケーキがまるで「病気の七面鳥」になってしまったり誕生日用のマリリン・モンローのケーキが認識不可能な別の顔になってしまうというケースがあった。

画像は『MyLondon 2021年5月17日付「Mum orders beautiful engagement cake for son but the one delivered is so bad it ends up ‘scaring the grandkids’」(Image: Kathy Whittle)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト