PPA市場の中で最も低い地球温暖化係数(GWP)を実現し、卓越した性能特性を発揮するバイオベースPPA樹脂を上市


ジョージアアルファレッタ、2021年5月19日 - ソルベイは本日、高性能ポリフタルアミド(PPA)コンパウンドの新製品として「アモデル(r) Bios PPA」を発表し、ポートフォリオを拡張しました。アモデル(r) Biosは、要求の厳しいe-モビリティーにおける電気・電子用途に向けた一部バイオ由来の新たな長鎖タイプのPPA製品群です。本製品は、食料品以外の再生可能原料を使用し、100%再生可能エネルギーによって生産されています。これにより、他のバイオベースのPPAと比べて、地球温暖化係数(GWP)レベルを最小化しています。

PPAの革新をリードしてきた長年の実績に裏付けられたソルベイにより開発されたアモデル(r) Bios PPAは、優れたサスティナビリティーと、e-モーター、パワーエレクトロニクスおよびその他のハイエンドな電気システム用途で求められる卓越した性能特性を兼ね備えています。特に注目すべきは、市場のすべてのバイオベースPPAの中で最高のガラス転移温度(Tg 135度C)と315度Cの融点(Tm)を備えている点です。ソルベイのアモデル(r) Biosは、射出成形向けに設計されており、リフローはんだ付けで発生する膨れ(ブリスター)を回避できるため、表面実装デバイス(SMD)や、流体用のコネクターなど、パワーエレクトロニクス用の冷却回路部品に最適なPPAです。

さらにアモデル(r) Biosは、標準的なPPAと比べて、吸湿性が低く、応力腐食のリスクを低く抑えながら、高い寸法安定性を示します。これは特に小型電子コネクター用途には重要な性能です。また、UL94 V0等級のハロゲンフリー難燃性グレードでも卓越した衝撃強度を発揮し、着色用途にも適しています。これらに加えて、高い伸び率、ウェルド強度や良い表面外観も兼ね備えています。

ソルベイスペシャルティポマーズのトランスポーテーション分野のマーケティング部門責任者Brian Balenoは、「ソルベイは、e-モビリティーにおいてより高い性能ニーズを満たすためにPPAの技術開発を推進し続けています。アモデル(r) Bios PPAの導入は、ソルベイが掲げる”One Planet”のメッセージに基づき、お客様が意欲的なサスティナビリティー目標を達成できるよう支援するソルベイのコミットメントを示しています。」とコメントしています。

さらにソルベイでは、原料のサスティナブルな調達性を評価するために、英国のコンサルティング会社Verisk Maplecroftのサポートを受け、新しいPPA製品群のサスティナビリティー確保に取り組んでいます。また同Verisk社のコモデイティ・リスク・サービスは、環境、社会、企業統治(ESG)に関する多くの問題のリスクを特定・管理を目的に、ソルベイの内部サプライチェーンリスク評価プロセスを補完しています。

アモデル(r) Bios PPAは全世界で発売され、構造部品、電気部品、および難燃性部品の用途別の要求特性に応じてカスタマイズされ、4種のグレードが用意されています。





ソルベイについて
ソルベイは、人々の暮らしの様々な場面にテクノロジーの恩恵をもたらしている化学メーカーです。世界64カ国に24,100人余の従業員と共に、当社は人々とアイデアとエレメントを結合させて進歩を再発明するのです。当グループが目指しているのは、万人に共通の持続可能な価値を創造することです。それを可能にするための戦略として、気候の保護、資源の保護、生活の改善という3本の柱に支えられた“Solvay One Planet”プランを掲げています。当グループの革新的なソリューションは、住宅、食品、消費財、航空機、自動車、バッテリー、スマートデバイス、ヘルスケア・アプリケーション、浄水機、空気清浄機などに使われる安全かつ衛生的でサステイナブルな製品群に生かされています。創業1863年の当社は、現在、その大半の事業領域で世界のトップ3にランクされており、2019年度の純売上高は102億ユーロに達しました。当社はブリュッセルとパリのユーロネクスト(銘柄コード: SOLB)に上場されており、米国でも当社の株式(SOLVY)がレベル1のADRプログラムを通じて取引されています。
詳細はhttp://www.solvay.comをご参照ください。

配信元企業:Solvay SA

プレスリリース詳細へ

ドリームニューストップへ