自動車が身近にある現代において、「交通安全教育」は人びとの命を守るための重要な教育活動の1つだと言えるだろう。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本で暮らす中国人による動画を配信し、「日本の学校で行われている交通安全教室はすばらしい」と伝えている。

 この中国人配信者は、日本のある学校が「スケアード・ストレート」と呼ばれる手法を用いた交通安全教室が行われている様子を視聴者に紹介している。スケアード・ストレートとは実際に「恐怖」を体験させることを主眼に置いた教育方法を指すが、動画では「日本の学校では事故現場を再現し、子どもたちに事故の恐ろしさを教えていた」と驚きを交えて説明している。

 動画では、生徒たちが見守るなか、プロのスタントマンたちが交通事故シーンのいくつかを再現する様子が映し出されているが、自転車と自動車、自転車同士、また自転車歩行者が実際に衝突するシーンを見て悲鳴を上げる生徒たちの様子も見て取れる。

 動画の中国人配信者は、スタントマンによる交通事故の再現シーンを動画で見るだけでも「事故の怖さがよく伝わってくる」と指摘。交通安全教室で交通事故の再現を「間近で実際に目撃する生徒たちにはより大きな教育効果があるに違いない」と強調し、こうした教育こそ非常に大きな意義があると称賛した。

 中国は近年、経済成長を背景に自動車保有台数が伸び続けており、人びとの交通マナーの悪さもあって交通事故が多発している。交通安全教室は中国でも求められていると言えるが、この動画を視聴した中国人ネットユーザーからは「これこそ本当に意義のある教育だ」、「中国でも同じ教育を行うべきだ」といったコメントが寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

悲鳴を上げる日本の生徒たち・・・これぞ「本当に意義のある教育だ」=中国