トッテナムイングランド代表FWハリー・ケイン(27)にスペイン行きの可能性もあるのかもしれない。『イブニング・スタンダード』が報じている。

トップチームに定着した2013年から主砲の責務を全うするが、自らの活躍が長らくチームタイトルに結びつかず、今季も無冠のケイン。そうした状況を受けて、今年6月に行われるユーロ2020の前に将来を決断する意向を示している。

そんなケインを巡り、ユナイテッドとシティのマンチェスター勢やチェルシーが関心を示すが、ダニエル・レヴィ会長は国内のライバルクラブに手放すことをもちろんながら避けたいと考えているとみられる。

そうなれば国外移籍となるが、1億ポンド(約154億2000万円)以上のマネーゲームを展開できるのはパリ・サンジェルマンバルセロナレアル・マドリーぐらい。ただ、バルセロナレアル・マドリーパンデミックの影響で財政が逼迫している。

しかし、スペインフットボール界に精通するギレム・バラゲ氏は主な動機が金でない限り、リーガ行きも選択肢になり得ると話す。

ハリーとは何度か話したことがある。ラ・リーガプレーしたい思いもあるように感じる。彼はイングランドでも話題になり始めた頃のリーガを観ていた世代の選手だ」

「彼はラ・リーガのことを好いていると思う。自分がトップにいるとき、あるいはもう一歩のところまで来ているとき、そこにとどまりたいと思うもの。バルセロナレアル・マドリーに入りたいと思うのは言うまでもない」

バルセロナマドリーが移籍金や年俸で勝負することはできないが、金の問題じゃなければ、多くのことで張り合えるはずだ」

また、スペインの両クラブが獲得に乗り出す場合、それぞれの会長がキーマンになると主張した。

「これからの彼がどこに行こうと、そこで最後の数年を過ごすことになる。だから、そういう人を惹きつける説得力を持った人、あるいは説得力を持った2人がいるとすれば、(レアル・マドリー会長の)フロレンティーノ・ペレスと(バルセロナ会長の)ジョアン・ラポルタだ」

「彼らは磁石のようなもので、催眠術をかける。それをフロレンティーノは何度もやってるし、ジョアン・ラポルタもそうだ。ジョゼップ・グアルディオラに監督をやるよう説得したのはワインをたくさん飲んだ夜のことで、グアルディオラは『君にそんな勇気はないだろう』と言ったけど、彼はやってのけた」

ジョアン・ラポルタは財政面をさておき、できれば大きな選手を獲得したいと考えていると思う。また、フロレンティーノは(ジネディーヌ・)ジダンにハンカチを渡して『レアル・マドリーに来なくてはならない』と言って、それが招へいに繋がった」

「決断はケイン次第だ。彼は他の場所で金を稼ぐことができるだろうが、おそらくこの2チームのどちらかに入るという小さな夢もあると思う」

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