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今国会での成立に向けて与野党が準備していた、LGBTといった性的少数者に対する理解増進に向けた法案。それについて5月20日自民党が審査を行った。しかし、“LGBT理解”をテーマにしたその会で驚きの意見が飛び交ったようだ。

修正協議によって新たに「性的指向や性自認を理由とする差別は許されない」という文言が追加されることとなった同案。しかし『日テレNEWS24』によると、出席者からこんな声が上がったという。

「『許されない』と明記されることで、権利を主張する人が出て、裁判をあちこちで起こす」「人間は生物学上、種の保存をしなければならず、LGBTはそれに背くもの」

また『TBS NEWS』によると、会場は法案に反対する議員が大勢を占めており、なかには「道徳的にLGBTは認められない」と話す出席者もいたという。

「権利を主張するから」と“差別は許されない”との一節に難色を示す。そして「種の保存に背いている」といい、「道徳的でない」とも決めつけるーー。

ネットでは、「自民党は性的少数者への差別をよしとするのか」と疑問視する声が上がっている。

《「差別は許されない」と言うかどうかのレベルで自分の国が止まっていること、本当にがっかりします》
《差別は許されない社会を許さない議員、いったい何のために存在しているのか》
《差別の温床は自民党内部にあったのですね》
《場合によっては差別しても大丈夫ですよとか言って欲しいの?》

■18年には杉田水脈議員の「生産性がない」発言も

自民党といえば18年に発刊された「新潮45」8月号のなかで、杉田水脈議員(54)がLGBTについて「生産性がない」として、税金の使い方に関する持論を展開。そのことから自民党本部前を筆頭に各地でデモが発生し、同誌が休刊となるなどの大きな動きが生まれた。

そして今回、「種の保存に背く」との声が飛び出した。そのため、「あれから全然進歩してない」と呆れる声も上がっている。

《生産性がどうのと言い出した時点から何も進歩がないのも良くわかる》
《「生産性がない」と言ってた時期から1ミリも進歩してなくて憐れ》
《「道徳的に認められない」って「生産性がない」以上に強烈なワードだね。あれから3年経つけど自民党の「理解」なる概念のレベルの低さがわかる》
《差別意識が凄すぎてヤバい