明治安田生命J1リーグ第15節、浦和レッズvsヴィッセル神戸が22日に埼玉スタジアム2002で行われ、2-0で浦和が勝利した。

前節はアウェイでガンバ大阪と対戦し、0-3で勝利した浦和。この試合では監督解任を受けた新チームの勢いに押される場面もあったが、リーグ戦2戦目のキャスパー・ユンカーが前半だけで2ゴール1アシストの大活躍で、チームを2度目の連勝に導いた。

一方の神戸は、前節はホームでのセレッソ大阪戦。苦しい戦いとなったが、後半アディショナルタイムにトーマス・フェルマーレンが強烈なゴールを決め、なんとか勝ち点1を獲得した。

試合は今季初先発で埼玉スタジアムピッチを初めて踏んだイニエスタを中心に神戸が攻勢に出る。5分、ボックス手前で華麗なワンタッチパスが繋がり、イニエスタの浮き球を受けた酒井がボックス左へ侵入。右足へ持ち直すも、DFに寄せられ苦し紛れに放ったシュートは力なくGKに止められた。

続く8分にイニエスタのFKをフェルマーレンが頭で折り返し、ここに古橋が飛び込む形でゴールに迫った神戸。15分にその古橋に決定機が訪れる。右サイドでパスを回し、佐々木のスルーパスを受けた山川がボックス右へ侵入。横パスをボックス中央の古橋がダイレクトで狙ったが、惜しくも左に外してしまった。

しばらく神戸の攻勢が続いたが、浦和も30分過ぎからペースを取り戻していく。左サイドの汰木や明本が強烈なシュートを立て続けに狙うと、37分には明本のクロスにユンカーが飛び込むシーンも。

それでも前半を通じて守勢だったホームチームは、ハーフタイムに2枚替え。武藤と阿部に代えて、小泉と柴戸を投入しテコ入れを図った。

すると47分、明本とのホットラインでボックス左へ侵攻した汰木がクロスを上げると、ボックス中央の田中がヘディングシュート。ゴール左下を捉えたシュートは、GK飯倉に触れられるも、ポストに当たってゴールに吸い込まれた。

これを受けて神戸は一挙3人交代。リンコン、佐々木、山川を下げて、ドウグラス、マシカ、初瀬を投入し、攻撃の手を変えていく。64分にイニエスタが放ったシュートのこぼれ球にドウグラスが詰めるが、ここは槙野渾身のブロックに遭う。

浦和も殊勲の田中や汰木に代えて関根と山中を送り出すと81分、ボックス中央で小泉からパスを受けた関根にビッグチャンス到来。右足で右上を狙ったが、GK飯倉にビッグセーブされてしまった。

しかし迎えた85分、神戸のミスで浦和が左CKを得ると、山中のクロスは跳ね返されてしまうものの、敵陣右サイドで回収した西が再びクロス。高く蹴り上げたアバウトなクロスだったが、ボックス中央で競り合った味方が潰れて流れたところをユンカーがボックス左からボレーシュート。これがネットに突き刺さり、デビューから公式戦4戦連発となった。

この結果、浦和が2-0で勝利し今季2度目のリーグ戦3連勝。ホームでは5連勝となった。一方の神戸は3試合未勝利と足踏みしている。

浦和レッズ 2-0 ヴィッセル神戸
田中達也(後2)
キャスパー・ユンカー(後40)