スイーツやパン屋、洋食の世界では、フランス語をよく目にするはず。かつての日本では、これらの分野以外でも、多くのフランス語が取り入れられ、カタカナ言葉として定着しています。今回は「フランス語由来とは知らなかったカタカナ言葉」について、読者638名に聞いてみました。

【フランスで人気の名前は、ルカとエマ】

Q.フランス語由来とは知らなかったカタカナ言葉を教えてください(複数回答)
1位 アンケート 38.6%
2位 レストラン 37.0%
3位 クレヨン 33.7%
4位 レジュメ 33.2%
5位 コント 29.8%

■アンケート
・「芸術関係やファッション関係はだいたいフランス語由来だとは知ってたけど、アンケートは完全に英語だと思ってた」(26歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「発音があまりフランス語っぽくない」(34歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「響きから英語だと思っていた」(37歳男性/情報・IT/技術職)

■レストラン
・「英語が語源だと思っていた」(46歳男性/情報・IT/技術職)
・「レストランはイギリスからかと思っていた」(29歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「英語由来だと思ってました。英語でもフランス語を使ってるんですね」(26歳女性/建設・土木/事務系専門職)

クレヨン
・「クレヨンは商品名だと思っていました。フランス語の響きが感じられないなと思います」(30歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「オランダ語からと思った」(28歳男性/自動車関連/技術職)
・「日本語だと思っていました。サクラクレヨンとか懐かしいです」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)

■レジュメ
・「大学に入り、プリントからレジュメへ呼び方が変わり何でだろうと疑問に思ったら、フランス語授業で理由を知り納得した」(24歳女性/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「ドイツ語とかかと思っていた」(30歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「英語だと思った」(29歳男性/情報・IT/技術職)

■コント
・「フランスらしくないイメージが日本に定着しているから」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/販売職・サービス系)
・「(関西の)吉本興業が作った言葉だと思ってました」(37歳女性/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「日本語だと思っていた」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁)

■番外編:ほかの国の言葉っぽい
アトリエ「なんとなく、イタリア語だと思っていました」(26歳女性/機械・精密機器/技術職)
・エチケット「オランダ語だと思った」(27歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・アバンギャルド「造語かと思っていた」(31歳女性/運輸・倉庫/営業職)

●総評
1位は「アンケート」でした。フランス語というと、芸術・美術関連に多く取り入れられている言葉という印象もあり、意外に感じますよね。ちなみに、英語でアンケートは、「Questionnaire」というそうです。

2位は「レストラン」。英語圏でもそのまま採用されていますが、もともとはフランス語なんですね。同じく3位「クレヨン」も、英語にもある言葉ですが、そもそもはフランス語の「鉛筆」を意味する言葉でした。

4位「レジュメ」は、フランス語で「要約、概論」といった意味の言葉です。日本では、会議の資料や、レポートの意味として使われたりしていますね。5位「コント」は、かなり多くの人が「意外」という感想を持った様子。

日本では「お笑い」に限定して使われているのでそう感じるのでしょうが、フランス語では「寸劇」「短編小説」を意味する言葉です。

主に芸術、ファッション、料理・お菓子、哲学の分野で、日本語として入ってきているフランス語。ただし、もとのフランス語の意味と日本での用法がかなり違ってしまっている例も少なくありません。また、英語圏でも使われている言葉と、英語圏では全く通じない言葉があり、実にややこしい限りです。

(文・OFFICE-SANGA 宇喜多あつし)

調査時期:2013年12月17日~2013年12月24日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性248名、女性390名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

フランス語由来とは知らなかったカタカナ言葉1位「アンケート」