セリエA最終節が22日から23日にかけて行われ、2020-2021シーズンの全日程が終了した。

 11年ぶり19回目のスクデット獲得をすでに決めているインテルは、ウディネーゼと対戦して5-1で快勝。試合後には優勝セレモニーを実施。コロナ禍のなか、サポーターが祝福の場に立ち会うことが特別に認められ、『サン・シーロ』のスタンドには1000人、スタジアムの外には4500人が集まった。

 3位のミランは、すでにチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得している2位アタランタと対決。ミランは43分にFWフランク・ケシエがPKを沈めて先制に成功すると、後半アディショナルタイム3分にもケシエがPKを決めて勝利。前節のカリアリ戦を痛恨のドローで終えたミランだったが、アタランタを抜いて2位に浮上。3位でフィニッシュした2012-2013シーズン以来、8シーズンぶりとなるCL出場権をものにした。

 4位ナポリは10位ヴェローナと本拠地で対戦。前半をスコアレスで折り返し、苦しい展開となったが、60分にDFアミル・ラフマニが先制点を挙げる。しかし69分、ヴェローナのDFダヴィデ・ファラオーニに同点弾を許すと、試合はこのまま同点で終了。ナポリは最終順位を5位に落とし、CL出場権を逃した。

 DF冨安健洋が所属するボローニャは、CL出場権獲得を目指す5位ユヴェントスと対戦。冨安は5試合連続の先発出場を果たし、フル出場した。ユヴェントスは開始早々の6分にMFフェデリコ・キエーザのゴールで先制。29分にFWアルバロ・モラタが追加点を挙げると、その後も2得点を追加。FWリッカルド・オルソリーニに1点を返されるが、快勝で試合を終えた。ユヴェントスは逆転で4位に滑り込み、10シーズン連続でCL出場権を獲得した。

 DF吉田麻也が所属するサンプドリアは最下位パルマと対戦。クラウディオ・ラニエリ監督が率いる最後の試合で、38歳FWファビオ・クアリャレッラが衰えを感じさせないゴールを決めるなど3-0で快勝。ラニエリ監督のラストマッチを勝利で飾った。また、吉田は3試合連続のフル出場を果たし、勝利に貢献した。

セリエA最終節の結果
カリアリ 0-1 ジェノア
クロトーネ 0-0 フィオレンティーナ
サンプドリア 3-0 パルマ
インテル 5-1 ウディネーゼ
アタランタ 0-2 ミラン
ボローニャ 1-4 ユヴェントス
ナポリ 1-1 ヴェローナ
サッスオーロ 2-0 ラツィオ
スペツィア 2-2 ローマ
トリノ 1-1 ベネヴェント

セリエA最終順位
1位 インテル(勝ち点91)
2位 ミラン(勝ち点79)
3位 アタランタ(勝ち点78)
4位 ユヴェントス(勝ち点78)
────────CL出場圏────────
5位 ナポリ(勝ち点77)
6位 ラツィオ(勝ち点68)
────────EL出場圏────────
7位 ローマ(勝ち点62)
────────ECL出場圏────────
8位 サッスオーロ(勝ち点62)
9位 サンプドリア(勝ち点52)
10位 ヴェローナ(勝ち点45)
11位 ジェノア(勝ち点42)
12位 ボローニャ(勝ち点41)
13位 フィオレンティーナ(勝ち点40)
14位 ウディネーゼ(勝ち点40)
15位 スペツィア(勝ち点39)
16位 カリアリ(勝ち点37)
17位 トリノ(勝ち点37)
─────────降格──────────
18位 ベネヴェント(勝ち点33)
19位 クロトーネ(勝ち点23)
20位 パルマ(勝ち点20)

8シーズンぶりのCL出場権を獲得したミラン [写真]=Getty Images