2017年に発生した英マンチェスターの自爆テロ事件から4年目を迎えた22日、アリアナ・グランデ(27)がメッセージを公開した。アリアナは自身のInstagramストーリーでマンチェスターの人々への思いを綴り、街のシンボルである蜂のイラストを添えて22名の犠牲者達を偲んだ。

2017年5月22日マンチェスター・アリーナで開催したアリアナ・グランデのコンサートの終了後に自爆テロ事件が発生した。当時現場に居合わせた多くの人々が負傷し、22名の尊い命が犠牲になった。その事件から4年目を迎えた現地時間22日、アリアナが自身のInstagramストーリーでメッセージを公開した。

「悲しみは常に存在し、それは私達の中で一年中、日々進化し、あらゆる形で表現されています。それにもかかわらずこの記念日は、私達にとって決して簡単なものではないのを理解しています。私が今日、皆様のことを思っていることをどうか分かってください。マンチェスターは常に私の心の中に存在しています。」

そのように綴った投稿には、マンチェスターのシンボルである蜂22匹が集まりハート型を作るイラストが描かれた。その下には22名の犠牲者の名前が記されている。

18世紀に産業革命が起こったマンチェスターでは、当時人々が蜂のように働いたことから、蜂はマンチェスターのシンボルとして知られるようになった。

4年前の事件発生後、マンチェスターの蜂は希望、団結、テロ行為への抵抗の象徴という新たな意味を持つようになり、グラフィティ・アーティスト達によって蜂の絵が街中の建物に描かれた。また市内のタトゥーサロンが蜂のタトゥーによる売り上げを犠牲者の家族に寄付したことから英国中でその運動が広がり、多額の寄付金を集めた。

事件からちょうど4年目となる英時間22日夜、マンチェスター大聖堂では鐘が22回鳴らされた。大聖堂の公式ツイッターは「今夜10時31分に鐘を22回鳴らし、アリーナで起きたテロの犠牲者を追悼します。皆様には1分間の黙とうを捧げてキャンドルを灯し、最愛の人の死を今も悲しんでいるご家族のために祈って頂きたいと思います」と伝えた。

事件発生からわずか2週間後、アリアナは米国からマンチェスターに再び向かい、犠牲者を偲ぶチャリティ公演「One Love Manchester」を開催したジャスティン・ビーバーケイティ・ペリーマイリ-・サイラスらが集結したコンサートは、5万5000人を動員する大規模なイベントとなった。

アリアナ・グランデはその後も毎年5月になると、自身のSNSでテロ事件の犠牲者や遺族に向けたメッセージを公開している。昨年は「今週、自爆テロから3年目を迎えるにあたり、悲しみやとてつもない重苦しさに襲われている皆さんのことを思いながら、愛を届けます」といった長文メッセージに、黒のハートと蜂の絵文字を添えて思いを伝えていた。

画像は『Ariana Grande 2021年1月31日付Instagram「here’s to toulouse’s impeccable transition from chest to headvoice」』『Manchester Cathedral 2021年5月22日付Twitter「Tonight our bells will toll 22 times @10.31pm in remembrance of the victims of the Arena attack.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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