大宮アルディージャは25日、岩瀬健監督(45)の解任を発表した。また、暫定的にトータルアドバイザーを務め、大宮アルディージャVENTUSの総監督でもある佐々木則夫氏(63)が指揮を執る。

岩瀬監督は、現役時代は浦和レッズ、大宮と埼玉の2クラブに所属。大宮ではJ2で60試合に出場し7得点を記録していた。

引退後は、浦和や柏レイソルの下部組織で指導者を務めると、2018年11月から加藤望監督の解任を受けて柏で監督に就任。2020シーズンから大分トリニータでヘッドコーチを務めると、今シーズンから大宮の監督に就任していた。

柏時代に暫定で指揮して以来、自身初のシーズンを通しての監督となると、開幕戦で勝利を挙げるもその後3連敗。一度立て直したかに見えたが、再び3連敗を喫するなど、現在は10試合未勝利と低迷している。

23日には、明治安田J2第15節で最下位のギラヴァンツ北九州と対戦し、3-1で惨敗。再び降格圏の20位に落ちていた。

今シーズンはJ1昇格を目指した中でスタートしたが、一向に改善が見られず、そのまま解任となった。

岩瀬監督はクラブを通じてコメントしている。

◆岩瀬健監督
大宮アルディージャのファン、サポーターの皆さまをはじめ、パートナー企業や行政の皆さま、いつも熱くサポートしていただきありがとうございます。今季はJ1昇格を目標にしながら勝ち続けていくチーム作りを行いましたが、皆さまの期待に沿うような結果を出せなかったことに強く責任を感じております」

「試合の勝利を目指して、選手、スタッフ、クラブスタッフが一丸となって真摯に取り組んでいたことは、かけがえない時間となりました。クラブに関わる皆さまに心から感謝しております。大好きなこのクラブを志半ばで離れるのはとても残念ですが、大宮アルディージャがさらに発展することを心から願っております。本当にありがとうございました

また、これまでユースの監督やコーチとつとめ、スカウトや強化本部長などを務めた西脇徹也 フットボール本部長も解任されることとなった。

◆西脇徹也氏
「強化責任者として、ファン・サポーターの方からの声援と期待に応えることができず、大変申し訳なく思っています。また、どんな時も、選手・クラブを支えてくださった、ファン・サポーター、パートナーの皆さまには大変感謝しております」

「新しい体制のもと、勝利を勝ち取ることを心から応援すると同時に、大宮アルディージャが発展していくことを強く願っております。ありがとうございました」

暫定指揮官となる佐々木氏は、大宮の初代監督で、男子チームを率いるのは1998年以来23年ぶりのこととなる。

その後は、なでしこジャパンで2011年のドイツ女子ワールドカップを制するなど、女子サッカーで指導を続けていた。

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