26日にインテル指揮官を退任したアントニオ・コンテ氏の新天地に注目が集まっている。27日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が伝えている。

 現在51歳のコンテ監督は2019年夏に3年契約でインテル指揮官に就任。初年度の2019-20シーズンはセリエA2位とヨーロッパリーグ準優勝に導いた。今シーズンは11年ぶりとなるセリエA制覇を達成したが、今夏の補強方針を巡ってクラブとの意見の相違があったことから、優勝決定から約3週間でインテル退任が決まった。

 退任が決定したばかりのコンテ氏だが、早くも新天地には注目が集まっている。報道によると、同氏はインテルとの700万ユーロ(約9億4000万円)程の価値がある契約から2021-22シーズンはセリエAの別のクラブを率いることができないという。そのため、同氏は国外のクラブでしか来シーズンは指揮できないようだ。

 イタリアメディア『スカイスポーツ』によると、コンテ氏はジネディーヌ・ジダン監督が退任したレアル・マドリードの指揮に興味を持っているという。しかし、レアル・マドリード側は同氏を後任候補の一人として挙げているものの、パリ・サンジェルマンPSG)のマウリシオ・ポチェッティーノ監督やレアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)を率いる元スペイン代表FWラウール・ゴンサレス氏らの招へいを第一に考慮していることが明らかとなっている。

 また、イギリス紙『テレグラフ』によると、コンテ氏はトッテナムとも話し合いを行っているという。しかし、トッテナムもポチェッティーノ監督の復帰を望んでいるため、コンテ氏は第一候補となっているわけではない模様だ。

 そのため、コンテ氏の去就は他監督の動向次第となっているようだが、仮にポチェッティーノ監督がPSGの指揮から離れた場合には、コンテ氏がPSGに就任する可能性があることも報じられている。同氏の新天地には注目が集まっているが、果たして2021-22シーズンはどのクラブを率いることになるのだろうか。

インテルの監督を退任したコンテ氏 [写真]=Getty Images