全般的におおらかな国民性の中国人は、時間の面でもおおらかであり、日本人ほど時間にはうるさくないと言えるだろう。そのため、列車が数分遅れたくらいでは誰も騒ぐことはない。

 そんな中国人からすると、日本人の時間厳守の考えは時に不可思議に思えるようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本では新幹線が1分遅れただけで調査される」と伝える記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、2021年5月20日JR東海が発表した内容だ。16日に、熱海と三島駅間を時速150キロで走行中の東京発新大阪行きひかり633号で、運転士が腹痛に耐えきれずに運転室を離れ、用を足した後に戻って名古屋駅まで運転したというものだ。

 運転士は車掌を呼んで運転室に来てもらってからトイレへ行き、3分後には戻ってきているが、車掌は運転資格を持っていなかったという。運転士は席に戻った後、三島駅の通過が予定より1分遅れたため、指令所に遅延を申告したが、遅延の原因調査のなかで離席が発覚したと驚きをもって伝えている。

 JR東海では、運転士が体調不良になった場合は指令所に指示を仰ぎ、車掌に運転資格があれば交代させ、なければ停車するとの規定があると記事は紹介した。しかし、今回の問題について、記事は「1分しか遅れていないのに調査を受けた」ということに驚いたようで、注目するところが日本と中国とでは異なるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

これが日本なのか! 新幹線が1分遅れただけで調査されるらしい=中国