イギリスに住む70歳の女性が、臀部の手術を受けた直後に手術台から転落した。女性は手術から6週間後に死亡しており、病院側の対応に家族は納得がいかず怒りを露わにしている。『The Sun』『NY Daily News』などが伝えた。

英カンブリア在住のジャネット・シールズさん(Jeannette Shields、70)が今月21日、カーライルにある総合病院「カンバーランドインファマリー」にて死亡した。

ジャネットさんはもともと胆石の治療で同病院に入院しており、先月中旬に病室から1人でトイレに行った際に眩暈を起こして臀部を骨折していた。

ジャネットさんの夫ジョンさん(78)は、当時のことを「あの日、トイレに行きたかった妻はベッドに設置されていたブザーで何度もスタッフを呼びましたが応答がなかったようです。仕方なく1人でトイレに向かったところ足元がふらつき、骨折という事態になってしまったのです」と明かしている。

しかし2日後、ジャネットさんをさらなる悲劇が襲った。骨折した臀部の手術を受けた直後、手術台から転落してしまったのだ。

ジョンさんは手術後の病院の対応やジャネットさんについて、次のように述べた。

「手術後、医師から『手術は成功した』と電話を受けてホッとしたのも束の間、彼らが妻を手術台から“落としてしまった”と聞いてショックを受けました。スタッフはスライディングボードを使って妻の身体を持ち上げ、その後CTスキャンを撮ったようです。しかし妻の後頭部には大きなコブができており、その日を境に容態は悪化していきました。そうして6週間後、妻は亡くなってしまったのです。こんなことになるなんて本当に残念でなりません。」

『TheGuardian.com』では、ジャネットさんが亡くなる前に「彼らが私に何をしたのか、あなたたちで対応してね」と家族に伝えたことを報じており、娘ヴィッキーさん(Vikki)は「母の後頭部には信じられないくらい大きなコブができていたので、看護師に知らせました」と術後の異変を病院側に訴えていたという。

さらにジョンさんは病院側から「解剖を含めた検査は行わない」と告げられたそうで、「病院側はきちんと説明責任を果たすべきだ。彼らが床に落としたのは、肉の塊ではなく妻なのだから。このままうやむやにされることだけは許せない」と怒りをむき出しにした。

これに対し、病院を統括する地域のNHS信託のスポークスマンは「ジャネットさんの死因や事故の状況については現在調査中であるため、コメントはできません」と述べており、ジャネットさんの死因やどのように手術台から落下したのかなどについては一切公表されていない。

一家は病院側を訴えることも視野に入れており、ジョンさんは「病院の対応には吐き気を覚えます」と猛抗議している。

ちなみに2019年にはアメリカで、分娩室で出産直後の赤ちゃんの様子を撮影していた父親が病院スタッフの手から滑り落ちベッドに頭から叩きつけられた我が子を撮影しており、メディアに取り上げられて拡散した。病院は赤ちゃんが軽い脳出血を起こしたことを把握していたものの、その事実を両親に告げることはなかったという。

画像は『The Sun 2021年5月28日付「HOSPITAL HELL Woman, 70, dies just weeks after beingDROPPED’ on floor during hip surgery and ‘bumping her head’」(Credit: FAMILY PHOTOGRAPH)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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