日本代表に招集されたMF坂元達裕(セレッソ大阪)が31日、オンライン上で取材に対応した。

 坂元は今年3月の代表活動で日本代表メンバーに選出され、初のA代表メンバー入りを果たした。しかし、直前の試合で左ハムストリング筋損傷を負傷し、ケガのため不参加となっていた。改めて、日本代表に招集された坂元は「前回直前でケガをしてしまって、悔しい思いをしたので、今回はしっかり結果を残して、チームに貢献できるような活躍をしたい」と意気込みを語った。

 5月28日に行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選のミャンマー代表戦は欧州組だけで臨み10-0で快勝した日本代表。坂元は「個々の質のレベルが本当に高い」と同試合の感想を明かしつつ、「その中で自分の良さをアピールするにはどうしたらいいか、常に試合を見ながらイメージをしてきたので、そこはレベルの高い中で自分の良さをどんどんアピールできるようにチャレンジしていきたい」と語った。

 現在24歳の坂元はFC東京U-15むさし、前橋育英高等学校東洋大学を経て2019年にモンテディオ山形に加入し、2020年からC大阪プレーしている。これまでのキャリアについては「小さい頃にプロを目指し始めてから、周りに自分よりうまい選手がいる中で、自分は世代別代表にも手が届くような存在でもなかった」と振り返ると、次のように続けた。

「挫折もたくさんしてきたし、なかなかプロの世界に入れるかわからない時期もあった。ここまでチャレンジする場を与えてもらったことは自分にとってすごい嬉しいし、プレーで這い上がってきたからこそ、代表の舞台で自分が結果を残して、今くすぶっているいろんな若い選手たちに希望とか夢を与えられるのではないかと思うので、しっかりと活躍して結果を残したい」

 また、これまでの日本代表で一番印象に残っている選手は香川真司PAOK/ギリシャ)だという坂元。「元セレッソだということもあるし、小さい時から見ていた選手だったので、憧れていたし、近づきたいなという思いもあった」と明かし、「あとは今一緒にセレッソでやっている清武(弘嗣)さんもチームにいて、プレー中もプレー以外の面でも本当に尊敬できる人。そういう人たちが活躍しているのを子どもの頃にたくさん見てきたので、そういう人たちに近づけるように頑張りたいなと思う」と語った。

 さらに、世界基準の選手になるためには「攻撃的な選手としてゴールに絡む、アシストをするという結果を出すことが一番大事。その中でもあたり負けないことや守備の面でしっかりハードワークをすることは上に行くために大事なこと」だと言及した坂元は代表への思いを次のように口にした。

「誰もが憧れるもの。小さい頃から漠然と入りたいと思っていた。なかなか現実的な位置まで来るのは時間がかかった。やっとこうしてチャンスをもらえたことは嬉しいこと。だが、その中で結果を残して定着しないと意味がない。自分の良さを出して、絶対的な選手になれるようにチャレンジしていきたい」

取材に応じた坂元達裕