関西のソウルフードの1つである紅ショウガ天。その風味を楽しめる『ごめんなさい大阪紅ショウガ天ポテトチップス』が期間限定で登場したが、商品名に「ごめんなさい」とはどういうことだろうか? 大阪のメーカーらしいユニークなアイデアと、今だけの食感が楽しめるという商品の魅力をさっそくご紹介しよう!

 

急遽作られた大人気商品の期間限定版、その商品名の理由にせまる!

大阪のパッケージメーカーであるアイデアパッケージは、商品の魅力を最大限伝えるデザインを数多く手がけている。まさしく社名通りのアイデアによって生み出された商品が、『ごめんなさい大阪紅ショウガ天ポテトチップス』(100g・価格 税込356円・2021年4月15日発売)だ。

 

パッケージを見て、気づいた人も多いかもしれないが、ベースは「大阪紅ショウガ天ポテトチップス」となっており、「期間限定」や「ゴメンナサイ」という文言が付け足されている。説明すると、「大阪紅ショウガ天ポテトチップス」は、2020年9月に人気テレビ番組のご当地ポテチ選手権で1位を獲得。爆発的に売れたものの材料となるポテトチップス用のじゃがいもが全国的に不足してしまったため、製造ストップという事態に。

 

しかし、そこは商魂たくましい大阪のご当地商品にして、大阪のパッケージメーカーである。マッシュポテトの粉と米粉を混ぜてじゃがいもの代わりにして、新じゃがが採れて、潤沢に提供できる6月末頃まで、期間限定商品として販売されることになった。

原材料不足や需要増で生産が追いつかないことは、そこまで珍しくはない。製造するメーカーや販売店はもちろん、ほしい消費者にとっても歯がゆい状態だが、多くの場合は新たに市場に出回るまで欠品となってしまうもの。しかし、「店舗にもお客さんにも迷惑をかけたくない! 世の中にないなら新しく作ってしまえばいいじゃないか! 」という発想の転換で、わずか3週間で新表品販売までこぎつけたという。

 

「おっ! TVでやっていた人気のポテチかな? 」と手に取ってみると、「ゴメンナサイ」と書かれているユニークなデザインのため2重の意味で話題性がある。このあたり消費者心理としては「それはそれで期間限定ということなら、せっかくだし食べてみようかな」となるので、ニクいデザインだ!

紅ショウガ天の風味はそのままに、乾燥マッシュポテトとお米を使用した従来品とはひと味違うザクザク食感がポイント。裏面も合わせると、商品の魅力と背景が阪神タイガースの元守護神・藤川球児さんの火の玉ストレートくらい直球で書かれている。

 

ちなみに紅ショウガ天の柿ノ種揚の紹介も裏面に入っており、抜かりない宣伝に大阪魂を感じた。連絡先も書かれているので、パッケージデザインに困っている企業の方はぜひ相談してみてほしい。

さて、ユニークなパッケージと話題になった「大阪紅ショウガ天ポテトチップス」という情報は知れど、美味しくなければ意味がない。

 

記者は関東育ちのため紅ショウガ天への馴染みが薄く、「大阪紅ショウガ天ポテトチップス」も食べたことがないので、何はともあれいただいてみることに。パッケージを開くと、早速すっぱい紅ショウガの香りが食欲をそそってくる!

見た目は引きで見るとポテトチップスと大差ないが、よくよく見るとお米を使っているだけあっておせんべいのような表面に。サイズ感はポテトチップスそのものなので、1つ摘んでパクりと食べてみる。

 

程よい紅ショウガの旨味と、ザクザク食感がたまらない。自然ともう1つ2つと手が伸びてしまうクセになる味わいだ。小腹も満たせるボリュームなので、じゃがいもが供給されたあとも、これはこれで「ザクザクな方の大阪紅ショウガ天ポテトチップス」として残してもいいのでは!? 

『ごめんなさい大阪紅ショウガ天ポテトチップス』は、全国の量販店のほか、関西のお土産物関係を取り扱う販売店で購入可能。公式オンラインショップでも購入できる。

 

今だけ楽しめるザクザク食感をおつまみに、家でビールを飲みつつ野球観戦などに洒落込むのも悪くない!

大ヒットしたポテチが急遽期間限定バージョンで発売中! 『ごめんなさい大阪紅ショウガ天ポテトチップス』とは!?