東京・大田区総合体育館は5月11日、「緊急事態宣言延長に伴う施設利用の方針について」というタイトルで、「ご利用のお客様へ。平素より大田区総合体育館をご利用いただき誠にありがとうございます。令和3年5月7日緊急事態宣言が延長されました。当施設は緊急事態宣言解除までの間、原則として使用を停止いたします。皆様のご理解とご協力をお願いいたします」と緊急事態宣言中の貸し出しの停止を発表した。これにより、5月16日に開催予定だった全日本プロレス「2021 Champions Night ~三冠統一の地から 50周年への飛翔~」、23日に開催予定だったK-1K-1 WORLD GP JAPAN 2021』、29日に開催予定だったスターダム『TOKYO DREAM CINDERELLA 2021』、30日に開催予定だったプロレスリング・ノア三沢光晴メモリアル 2021 -Forever in our hearts-』といった東京・大田区総合体育館で開催されるはずだったプロレス・格闘技の全4大会が流れ、4月29日に開催予定だったGAEAISM『GAEAISM ―Decade of quarter century―』も延期を強いられた。

 K-1神奈川・横浜武道館5月30日に、ノアは東京・後楽園ホールで5月31日に、それぞれ会場を変更して開催されたが、スターダム6月12日GAEAISMは6月13日、全日本は6月26日に延期を発表。しかし今回、宣言のさらなる延長が決まり、期間内に入っているスターダムGAEAISMの開催が心配されていた。

 そんな中、5月31日大田区総合体育館がホームページを更新し、「ご利用のお客様へ。平素より大田区総合体育館をご利用いただき誠にありがとうございます。令和3年5月28日に、緊急事態宣言延長が発令されました。それを踏まえ、当施設は6月1日より、開館時間を原則午後8時までとして施設を再開します」と貸し出しの再開を発表。これを受けて、スターダムGAEAISMは正式に大会の開催が決定したと発表している。

 スターダムGAEAISMともに延期前に発表したカードが全てスライドするという。GAEAISMに関しては、本来なら昨年の4月15日後楽園ホールでの開催が決定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期。今回は再延期となっており、里村明衣子がWWEと契約(NXT UKに出場中)したり、KAORUが8月8日後楽園で引退することが決まっているなど、現行のメンバーで大会を再度挑戦するのは「ほぼ不可能」とされていただけに、ホッとしていることだろう。

 6月は女子プロレスビッグマッチ2連戦で、コロナ禍の世間に対して明るい光を見せていく。

(どら増田)

大田区総合体育館