東京オリンピックに臨むU-24日本代表は1日、当初の予定が急遽変更。北海道に飛ぶこととなった。

日本代表が3日にキリンチャレンジカップ2021で対戦する予定だったジャマイカ代表が、選手10名しか来日できていない状況。残りの10名が新型コロナウイルス(COIVD-19)のPCR検査において、陰性証明に不備があり、アムステルダムで足止めを食らうこととなった。

日本サッカー協会(JFA)はこの結果、ジャマイカ戦の中止を決定。さらに、U-24日本代表と日本代表のチャリティーマッチを開催することを急遽決めた。

U-24日本代表の一行は、予定を変更し札幌へ移動。移動後に、選手がオンラインのメディア取材に応じた。

MF三好康児(アントワープ)は急遽決定した日本代表とのチャリティーマッチについて「自分たちも昨日言われて今日用意してきたっていう形なので、そこに向けて準備してきたわけではないですけど、この試合ができることの喜びの方が個人的には大きいですし、試合が増える分には僕らにはアピールするチャンスが増えると思っているので、そこは歓迎しています」とコメント。楽しみにしていると語り、アピールできると歓迎した。

これまでA代表でも経験を積んだ三好だが、今回はクラブ事情により合流が遅れ5月28日に行われたミャンマー代表戦は帯同できなかった。

それでも、これまでの経験を国内組に伝えることについては「昨日国内組も合流してきて、まだ練習には参加していないです。リカバリー中心で国内組の選手はやっていたので、まだ全体で練習はできていないんですけど、そういった練習の部分からこのチームの指針や方向性を全員が示していくというところが大事だと思いますし、このチームを全員で作っていくっていうところが海外組・国内組関係なくU-24というチームを作るうえでは全員がそこを意識するのが大事だと思っています」とコメント。チームとして1つの方向性として強度の高さなどを意識することが大事だとした。

東京オリンピックに向けてはメンバー決定前の最後の活動となるが「最後の選考に向けての一番大事なものだと思っていますし、ここから数が絞られてメンバーが発表されるので、この試合はそこに向けてアピールの場になると思っています。自分もアピールしてそこに入っていくことは必然だと思っているので、全員がそこの気持ちを持っているのかなと思っています」と語り、本大会のメンバー選出に向けてのサバイバルという意識はあるようだ。

今回の活動でのアピールポイントについては「僕自身は2列目の攻撃的選手として、チームの攻撃の部分で自分の特徴を出しながらチームの攻撃の部分を活性化させるっていうのが1番だと思っていますし、得点を取るところと得点をつくるところの2つを意識してやっていければと思っています」と語り、ゴールやアシストなどで得点に絡んでいきたいとした。

三好は今シーズンのジュピラー・プロ・リーグで18試合に出場し2ゴール1アシストと満足いく結果はクラブで残せていない。「今年はコロナで観客もいない中、シーズンを1年間通して、自分は出れない時期もありましたけど、ヨーロッパリーグも含めて連戦の中戦うこともありましたし、そういったところのタフさも今までより出てきたと思っています」と成長したポイントを語り、「そこはオリンピックも中2日での試合になって、すごくタフな戦いが続くと思うので、そこは自分にとってプラスかなと思います」と、連戦に耐えられるタフさが成長したと語った。

開幕まで1カ月半に迫った東京オリンピック。三好にとっての東京オリンピックは「僕らは何年も前から東京五輪世代と言われてきて、そこはこの世代の誰もが意識してきた部分だと思いますし、去年ああいう形で大会が延期になって、1年延びた中で色々な難しい部分があったと思います」とコメント。「ただ、誰もがこの大会に向けてアピールしたいと思っていたと思いますし、もっと上の目標を持っている選手もいると思いますけど、この大会は人生において最も大きな大会のひとつだと言っても過言ではないくらいだと思っているので、そこに向けての準備は全員がしてきていると思っています」と東京オリンピックへの想いを口にした。

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