image credit:giampicats/Instagram
今から1か月ほど前に、スペインの動物救済保護施設に、まるでパンダのような毛柄を持つ子猫がボロボロの状態で保護された。
その子猫はきょうだいたちと共に濡れて汚れた箱の中にいたという。
パンダ柄の猫は不幸にも一緒にいた2匹のきょうだい猫を失ったが、里親のもとで懸命な世話を受けて元気になり、他の孤児猫たちときょうだいのような絆を育むようになったという。
スペインにある動物救済保護施設『ADAC Cerdanyola』に、生後2~3週間とみられるパンダ柄の小さな子猫が連れて来られた。
保護されたその子猫は、2匹のきょうだい猫と一緒に濡れて汚れた箱の中から発見されたという。
悲惨な状況で救命措置を必要としていた子猫たちは、施設のスタッフで里親ボランティアをしているオルガさんの懸命な世話を受けたが、生き残ったのはマリーと名付けられたパンダ柄の子猫のみとなってしまった。
マリーは耳の周りにパンダのような黒いぶち模様があり、それがキュートなチャームポイントになっていた。
母もきょうだいも失ったマリーは、文字通り孤児猫となってしまったが、体調が回復し元気になるとオルガさんに深い愛情を見せるようになった。
ミルクを貰う時にはピタリとくっつき、毎食後には長時間のハグを求めた。オルガさんに抱きしめられ満足そうな様子を見せる小さなマリーが、母親の愛情を欲していることは明らかだった。
他の孤児猫2匹ときょうだいのような友情を築いたマリー
オルガさんは、仲間を必要としているマリーの姿を見て、マリーが完全に元気を取り戻した時に、同じく孤児猫として世話を引き受けていた2匹の子猫たちを引き合わせた。同じ年頃のプレイメイトを持つことが、マリーが生きていく上で励みになることをオルガさんは知っていたのだ。
キアラとカズミという2匹の子猫と引き合わされたマリーは、たちまち打ち解け、すぐに友情を育み始めた。
失ったきょうだいの代わりに、新たな2匹ときょうだいのような強い絆を育んだマリーは、もう孤独を感じることもなくなり、お気に入りの毛布を共有して、オルガさんの世話のもと幸せな日々を過ごすようになった。
マリーは、今まで私が世話をしてきた猫の中で、最も穏やかな子猫です。とても友好的で、すぐに仰向けになったり、ハグや寄り添うことが大好きです。今ではすっかり甘やかされた室内猫として、VIP生活を満喫しています。マリーの将来の飼い主は、きっと幸せになれることでしょう。
数週間前、オルガさんはこのように話していたが、それから間もなくしてマリーは先住猫のいるカップルの家に引き取られていったようだ。
世話をしている猫たちの様子がシェアされているオルガさんのインスタグラム『giampicats』には、5月30日にマリーが永遠の家へ移り、アイビーという新しい名前になったことが綴られてある。
現在、マリーの良き友だったカズミともう1匹の子猫の世話をしているオルガさんは、「カズミも私もあなたがいなくなって寂しいよ。でも、きっときっと幸せになってね!」とインスタグラムでエールを送っている。
written by Scarlet / edited by parumo
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