映画「胸が鳴るのは君のせい」に出演する女優の原菜乃華さん。同作は、明るく、しっかり者で何事にも一生懸命な女子高生の篠原つかさ白石聖さん)が、親友のように仲がいいクラスメートの有馬(浮所飛貴さん)に告白しますが、振られてしまいます。告白後も変わることなく、優しく接してくれる有馬をいちずに思い続けると、つかさは決意しますが…紺野りささんの同名コミックの映画化です。原さんは有馬の元カノ・長谷部麻友役で出演します。

 オトナンサー編集部では、原さんに単独インタビューを実施。役作りや挑戦してみたい役などを聞きました。

根底に愛されたいという気持ち

Q.原作を読まれていかがでしたか。 

原さん(以下敬称略)「前から知っていて、読んだことのある作品でした。登場人物それぞれの心情がリアルに描かれていると思いました」

Q.役作りにしたことはありますか。 

原「今までは役のバックボーンや思い出を考えて、感情中心のお芝居をしていました。今回は原作がある作品で、麻友ちゃんというキャラクターをしっかり見せないといけないので、目線やしぐさをいろいろ研究してお芝居をしました。今までと全然違うアプローチでした」

Q.演じられた麻友の魅力を教えてください。

原「麻友ちゃんは嫌な子に見えてしまうかもしれませんが、共感できる人も多いのかなと思いました。すごく弱い子で、愛されたいという気持ちや寂しさが根底にあると思うんです。そういうところは誰もが共感できるんじゃないかなと思うので、その魅力は伝えたいと思いました」

Q.ご自身は麻友に似ているところはありましたか。

原「全くないです(笑)でも、孤独感とか、愛されたいという気持ちはすごく理解できます」

Q.高橋洋人監督と役柄について打ち合わせをしましたか。 

原「本読みの時点では迫力がありすぎる、怖いと言われました(笑)現場では、やりすぎてしまったら、高橋監督が引き戻してくださって、麻友ちゃんを魅力的なキャラクターにしてくれるという安心感があったので、思いっきり演じることができました」

Q.現在、高校生ですが、在学中にやりたいことを教えてください。 

原「今はコロナ禍でできることが限られていますが、落ち着いたら、遊びに行って、友達とおしゃべりしたいです。今は友達とビデオ通話で一緒に勉強したり、おしゃべりをしたりしています」

Q.今後、挑戦してみたい役はありますか。 

原「明るいコメディーや振り切った役を演じたいです。今回はお芝居の仕方もこれまでと違い、難しかったのですが、とても楽しかったので、原作のある作品や癖のある役もまたできたらと思います」

Q.演じる際に気を付けていることを教えてください。 

原「もちろん、内面の感情を大事にすることです。原作があるときは、それプラスで、見ている人にどう見えるのか、見せ方の部分も意識しないとダメだなと思いました。どっちもちゃんとできるようになりたいです」

 映画「胸が鳴るのは君のせい」は6月4日から全国公開。

オトナンサー編集部

原菜乃華さん