2020-21シーズンプレミアリーグが全日程を消化しました。そこで本稿では今シーズンベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。

プレミアリーグベストイレブン
GK:エミリアーノ・マルティネス
DF:コウファル、フォファナルベン・ディアスショー
MF:ブルーノ・フェルナンデスカンテ、ギュンドアン
FW:サラーケインフォーデン

GKエミリアーノ・マルティネス(28歳/アストン・ビラ)
出場試合数:38(先発:38)/失点数:46(クリーンシート:15)


エデルソンやシュマイケルといったプレミアリーグを代表する名手のほか、ニューカマーのメンディなどGKのレベルも随一の当リーグにおいて、負けず劣らずのプレーを見せたのがE・マルティネスだ。前所属のアーセナルでは燻っていた才能が、昨夏に2000万ポンドの移籍金で完全移籍したアストン・ビラで完全に開花した。非凡なシュートストップ能力に加え、195cmの長身を生かしたクロス対応も見事で、命からがら残留となった昨季の67失点を大きく改善する46失点で11位フィニッシュに大きく貢献した。全38試合に出場した中で、クリーンシートはエデルソン(19試合)とメンディ(16試合)に次ぐ15試合で、ブラッド・フリーデルのクラブ記録に到達。ファンの選ぶ最優秀選手に選ばれている。

DFブラディミール・コウファル(28歳/ウェストハム)
出場試合数:34(先発:34)/得点数:0

“カンセロ・ロール”という固有名詞を生み出したカンセロと迷ったが、純粋な右サイドバックとしての能力や成績を加味してチェコ代表DFを選んだ。今季の台風の目となったウェストハムで、スラビア・プラハからの新戦力は34試合に出場し7アシストを記録。左サイドバッククレスウェルも8アシストの成績を残したのを見るに、躍進のハマーズにおいてサイドバックがいかに重要なポジションだったかが窺える。それにもかかわらず、移籍金がわずか540万ポンドだったことから、多くの現地メディアから今季のベストバイに推されている。

DFヴェスレイ・フォファナ(20歳/レスター・シティ)
出場試合数:28(先発:27)/得点数:0

名だたるセンターバックたちを抑えて、20歳のフォファナを選出。昨夏サンテチェンヌに支払った3650万ポンドの移籍金には眉をひそめる者も少なくなかったが、エバンスがサスペンションとケガで欠場した開幕2試合で評価が一変。190cmの長身を武器にした空中戦に強さはもちろんのこと、自らドリブルで進むビルドアップ力も光るものがあり、堅守速攻スタイルチームに難なくフィット。ケガによる離脱がなければ全試合に出場していたかもしれない。

DFルベン・ディアス(24歳/マンチェスター・シティ)
出場試合数:32(先発:32)/得点数:1

フォファナ同様プレミアリーグ初挑戦ながら、王者シティでMVP級の貢献を残したルベン・ディアスは文句なしのベストイレブン入り。ベンフィカから6500万ポンドの移籍金で加入を果たしたセンターバックは、指揮官の臨むビルドアップ能力も備えつつ、クロスに対する位置取りの早さや対人守備はもちろん超一流。リーグ最少失点のシティにおいて17度のクリーンシートを達成し、すでに個人賞としてFWA年間最優秀選手賞を獲得している。

DFルークショー(25歳/マンチェスター・ユナイテッド)
出場試合数:32(先発:30)/得点数:1

2014年夏の加入以降、ベストパフォーマンスを披露。ケガやコンディションの調整不足の影響で鳴かず飛ばずだった数シーズンを経て、今季は初めてリーグ戦30試合以上に出場した。とりわけ守備が大きく改善され、球際での強さやセカンドボールへの対応力が安定。5アシストを記録した攻撃面も申し分なく、3月にはしばらく縁のなかったイングランド代表に選出されると、ユーロ2020へのメンバー入りも果たした。

MFエンゴロ・カンテ(30歳/チェルシー)
出場試合数:30(先発:24)/得点数:0

4位チェルシーから唯一の選出。すでにプレミアリーグで最高の地位を築いているため説明不要だが、今季は監督交代の影響を受けず、異なる政権において替えの利かない存在だった。このポジションではウェストハムのスーチェクやライスレスターのティーレマンスも出色のパフォーマンスだったが、よりビッグゲーム存在感を放っていたシャイボーイベストイレブン入り。

MFブルーノ・フェルナンデス(26歳/マンチェスター・ユナイテッド)
出場試合数:37(先発:35)/得点数:18

加入1年半ですでに神格化された存在。昨シーズンインパクトそのままに、今季も開幕からゴールアシストを量産した。あるデータでは、プレミアリーグにおいて誰よりも多い94回のゴールチャンスを演出。ユナイテッドの攻撃は、このポルトガル代表MFの存在で成り立っていると言っても過言ではない。また、持ち前のリーダーシップで、今季はマグワイアが欠場した試合でキャプテンマークを巻いており、クラブは早くも給与倍増のオファーを出しているとの噂もある。

MFイルカイ・ギュンドアン(24歳/マンチェスター・シティ)
出場試合数:28(先発:23)/得点数:13

今季のシティの優勝はギュンドアンなしでは実現しなかったかもしれない。シーズン3分の1の時点で取りこぼしの少なくなかったチームを好転させたのは間違い無くこの男。知将ペップにより、本職のアンカーから一列ポジションを上げると、攻撃のポテンシャルが発揮され、12月半ばから2月半ばにかけて12試合で11ゴールを記録。リバプールトッテナム戦でそれぞれ2ゴールを挙げるなどし、チームはこの間に14連勝していた。

FWモハメド・サラー(28歳/リバプール)
出場試合数:34(先発:31)/得点数:22

故障者の続出で混迷を極めたリバプールにおいて最も気を吐いたサラー。守備陣の相次ぐ離脱によりファビーニョやヘンダーソンをセンターバックに回したことで攻撃が機能不全に陥り、マネやフィルミノとのコンビネーションも昨季までのレベルに到達せず。それでもサラー個人としては昨季を上回る22ゴールで攻撃陣を牽引。最終節に3位に滑り込んだチームの原動力となった。

FWハリー・ケイン(27歳/トッテナム)
出場試合数:35(先発:35)/得点数:23

23ゴールに加え、14アシストで得点王およびアシスト王を獲得。1993-94シーズンアンディコール氏(ニューカッスル)以来の快挙となった。チーム自体はモウリーニョ監督を更迭せざるを得ない失意のシーズンとなったが、そんな状況をもろともせず、スパーズの10番はその背番号に敵う活躍を披露した。惜しくも11人には入らなかったソン・フンミンとは、3月の時点で互いのアシストから決めたゴール数が「14」に上り、かつてブラックバーンアラン・シアラー氏とクリス・サットン氏が1994-95シーズンに記録した13ゴールを上回り、プレミアリーグ最多記録を更新した。

FWフィル・フォーデン(21歳/マンチェスター・シティ)
出場試合数:28(先発:17)/得点数:9

今季は飛躍のシーズンに。以前からグアルディオラ監督の寵愛を受けていた若きイングランド代表MFは、文字通りその才能が開花した。ドリブルやキック精度が際立って優れたわけではないが、ペップも絶賛する卓越した戦術眼やプレービジョンでもって攻撃バリエーションに厚みをもたらせた。意外にも先発は17試合と半数程度となったが、昨季以上のインパクトを残し、ユーロ2020に向けたイングランド代表にも無事選出。将来のシチズンズを背負って立つ選手として、さらなる成長が嘱望されるシーズンとなった。

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