飛行機内は、常に密室状態になる特殊な環境だ。コクピット内となればなおさらだ。このたび、この狭い空間でセクハラ行為をした人がいる。

 米メリーランド州連邦裁判所は、副操縦士の女性に対し、わいせつ行為をした罪に問われていた機長の男に、有罪判決を言い渡したと、海外ニュースサイト『BBC』『Daily Mail』などが5月28日までに報じた。

 記事によると、2020年8月10日、大手航空会社の航空機が、フィラルフィア国際空港を出発。目的地のオーランドに向けて順調に飛行を続けたという。メリーランド州上空付近で水平飛行に入った時点で、同機の運航を担当した60歳の機長の男は、操縦席を一旦離れたそうだ。

 男は席を移り、ノートパソコンを取り出してポルノ鑑賞を始めたという。この時に故意にズボンを脱いで下半身を露出させるなど、「不適切な行為」を行ったそうだ。具体的な内容は報じられていない。そのすぐ近くで、副操縦士の女性は、乗務員としての任務を遂行していたそうだ。男と女性は面識がなく、同機での乗務が初対面であった。なお、全てはコクピット内で発生した出来事であったため、乗客や客室乗務員の中に目撃者はいない。同機はそのまま運航を続け、無事に着陸したという。

 後日、副操縦士の女性は、一連の出来事を連邦航空保安局に報告した模様。男は女性に対するわいせつ罪で起訴された。最近開かれた裁判では、執行猶予付き禁固刑1年の有罪判決、および約55万円の罰金の支払いが男に言い渡された。男は本事件を起こしてから約3週間後、27年務めた航空会社を依願退職しているという。

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 このニュースが世界に広がると、ネット上では「最低なセクハラおやじ。今の時代アウト」「こんなことをしたら、即クビでしょ。パイロットには甘い」「密室空間でムラムラしたか」「副操縦士の女性が魅力的だったのだろう」「機長は女性の前で自慰行為をしたな」「パイロットとしての輝かしい経歴が、一瞬で地に落ちた」「私、客室乗務員だけど別に驚かない。パイロットは自分を神だと思っていてセクハラする人多いし」など、さまざまな声が上がった。

 飛行機内に限らず、セクハラ行為は許されるものではない。大いに反省してもらいたいものである。

記事内の引用について
Ex-US airline pilot admits lewd act in cockpit mid-flight(BBC)より
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-57294412
Southwest Airlines captain is given probation for exposing his genitals and watching porn in front of female pilot while at the controls of a 737(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-9632705/Southwest-Airlines-captain-given-probation-exposing-genitals-watching-porn.html

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