老婆・老人

インドから、国内外の誰もがびっくりというニュースが飛び込んできた。新型コロナウイルスワクチン接種がいよいよ始まったなか、ある地区でからやってきた高齢の女性が「124歳」と名乗り、医師や職員らを仰天させたという。

インドの『NDTV』が伝え、イギリスの『Mail Online』や『Metro』ほかが続いている。


■年齢欄に「124」と記入

現在、新型コロナウイルスワクチン接種を行っているインドジャンムー・カシミール州。20地区の9,000人を超える住民がすでに接種を受けたという。

そんな中で今月2日、家族に付き添われてバラマラ地区からやってきた、レフティー・ベグム(Rehtee Begum)さんという見るからに超高齢の女性が、申請書に「124歳」と記入して保健当局を仰天させた。


関連記事:モト冬樹、ワクチン接種優先順位に持論 「まず医療従事者全員に…」

■世界最高齢の記録

同伴した家族の年齢からしても、レフティーさんが100歳を超えていることに不思議はなかった。

だが本当に124歳だとしたら、1997年8月に享年122164日で亡くなった、フランスジャンヌルイーズカルマンさんが打ち立てた、「存命する世界最高齢の女性」というギネスブックの記録を塗り替えることになる。

保健所の職員は家族に対し、彼女の年齢を証明できる法的書類を自宅で探してみるよう促した。

■最新の身分証明書の発行なく

インドには、日本のマイナンバーカードと同様の、アーダール(Aadhaar)と呼ばれる生体認証付き個人識別番号制度がある。運転免許証もパスポートも持たない高齢者には唯一の身分証明書となるが、なぜかレフティーさんにそのカードは発行されていなかった。

制度が開始されたのは2010年だといい、当時、女性が「すでに死亡」と扱われていた可能性もありそうだ。


■世帯主が持つカードに…

さらにインドには、1世帯に1枚発行されるレーション・カード(配給証)というものがある。これは、食糧安全保障法に基づき5年ほど前から始まった制度で、国から配給品をもらう際にそのカードを提示するという。

世帯主が持つレーション・カードに、レフティーさんの年齢はやはり124歳と記されていた。だが、それ以外の書類は現時点で見つかっておらず、法的に証明することは難しい様子だ。

なお、レフティーさんは1回目のワクチン接種を無事終了。その様子は、州政府情報広報部のツイッターにも紹介されている。

・合わせて読みたい→ワクチン接種「予約不要・行列なし・無料送迎付き」 全国注目”相馬モデル”を担当部長に直撃

(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

インドに124歳を名乗る女性 身分証明書の発行がなく立証は困難か